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切り抜き詳細
発行日時
2017-1-26 17:50
見出し
2.お米を量る「1斗升」
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4876
記事詳細
先日、馴染みのお菓子屋さんの〈迎え花〉は、1斗升に秋の花が入れてありました。「1斗升やね。懐かしい」と言ったら、店員さんは「え、これはお米を量る升なんですか」と言われました。そういえば、目にすることもなくなりました。 1斗升を見て、裸電球の下、両親と祖母が夜なべをしてお米の出荷準備をしていたことを思い出しました。大きな棒ばかりや、1斗升、お米の匂い…。昭和30年代初めのことだったのでしょう。 冬の間にこつこつと編んでおいた米俵に、収穫したお米を入れます。1俵は、4斗60㌔です。1斗升にお米を満たし、斗棒でならします。1斗15㌔を4回量って、さんだわら(藁で編んだ丸い座布団状のもの)で底を作った俵に入れます。そして、さんだわらでふたをして、縄で胴になる部分を3カ所締めます。土間に積み上げられた米俵は、翌朝荷車に積み、農協(今はJAといいますが)まで持って行きました。農協の倉庫の前で、米の検査員という方がお米を抜き取り、等級を決められた後、米俵は次々と倉庫に運び込まれていきました。 昔は、60㌔の米俵で流通していたのですね。1俵の単位は普通の人が持ち運びできるということで決められたそうです。が、気が付けば、お米の流通は30㌔の紙の袋になってしまっています。それでも重たいのに、昔の人はすごいと思います。 今でも農家では「今年は、4石なりやった」などという言い方をします。1反(10㌃)当たり、いくら収穫があったかということです。ちなみに、今年のわが家の収穫は、3石とちょっとなりでした。少なくてもお米がとれたということに深い安堵を覚えるのは、私が昔人間だからでしょうか。 そういえば、米俵だけでなく藁を見る機会も少なくなりました。稲刈りでは、時折稲木に架かっている藁を見ますが、コンバインで切って田に撒いてしまうことが多いです。また、藁でできたものを見ることも少なくなってしまいました。少し前までは、縄・筵・かます・ふご・箒・草鞋・お櫃いれ…と、たくさんの日用品がありました。今では、お正月のお飾り・注連縄などに見ることはありますが、自然循環としての藁の文化は、風前の灯火です。 * * * 〈お米の単位〉 今では使われることも少なくなりましたが、1石は1人が1年間に食べるお米の量が基準になってできた単位だそうです。10合=1升(1.5㌔)・10升=1斗(15㌔)・4斗=1俵(60㌔)・10斗=1石(150㌔)ということです。体積でいうと、1合は180ccになります。今でも炊飯器の1カップは180ccで量ることが多いですね。家庭では勺という単位も時に使います。10勺=1合です。