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発行日時
2017-1-22 0:34
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豪雪の“後遺症”顕在化 民家や工場屋根壊す 
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写真・人の胴体の太さのご神木が折れ一部が塀にも落ちた=柏原町大新屋、新井神社で(19日)  1月16日まで降り続いた22年ぶりの豪雪。20日に再び降るまでの間に雪どけが進み、建物などへの被害が顕在化してきた。空き家や築年数のたった家で、たる木が折れ軒が折れたり波打ったり、瓦が落ちる、雨どいやカーポートが破損する、庭木が折れるといった光景が広範囲で広がっている。雪の「後遺症」を追った。  丹波市(柏原)の平均気温は14、15日は氷点下。16日に0・7度と寒さが緩んだ。  76㌢の積雪を観測した青垣町の遠阪峠。峠に続く国道427号沿いでは民家の軒が雪の重みで曲がったほか、折れ、瓦がめくれ野地板が露出する納屋や空き家が散見された。  氷上町成松で19日に瓦が落ちた家の屋根を見に来た瓦店によると、新雪が、寒さが緩んで湿気を帯び、重さでずれるなどして一部に荷重がかかると破損するという。「もっと雪がとけないと、屋根に登れない。瓦の件でたくさん電話は入っている」と話した。この家に住む女性は「道に瓦が落ちたら危ないし、迷惑をかけられない」と業者を呼んだという。隣の家も瓦が落ち、一軒置いて隣の空き家は、屋根が落ち穴が開いたようになっていた。  近くで雪かきをしていた80代男性によると、50㌢ほど積雪があったと言い、「瓦がずれて雨漏りするとか、雪は後遺症が残る。凍結による水道管の破裂も心配」とこぼした。  氷上町内の工場では16日、工場倉庫の鉄のひさし(幅約1・5㍍、長さ約30㍍)が崩落した。経営者が大きな音を聞き、見に行くと屋根からの落雪を受けたひさしが15㍍ほど折れており、その後もう半分も折れたという。「品物と機械は無事だった。費用は痛いが、ひさしがないと業務に支障が出る。修理に取り掛かる」と話していた。  ご神木の大きな枝が折れ、社務所の高塀に引っかかったのが新井神社(柏原町大新屋)。子授かりのご利益があるとされ、遠方からも参拝者が訪れる「三本杉」(推定樹齢400年)。人間の胴ほどの太さが16日午前7時半ごろ長さ5㍍以上に渡って折れた。雪かきをしていた神職によると、ものすごい音と共に地面が大きく揺れ、「地震だ」と思ったという。  「お社を直撃しなかったのがせめてもの救い。15日のとんど焼きの時は何ともなかったのに」と驚いていた。