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切り抜き詳細
発行日時
2017-1-15 18:00
見出し
篠山市地域いきものラボラトリー代表 田井彰人さん(篠山市野中)
リンクURL
http://tanba.jp/modules/about/index.php?page=article&storyid=652
記事詳細
「環境DNA」技術実証へ 川の水を調べれば、その水域に生息する生き物が分かる―。「環境DNA」と呼ばれる新しい技術を活用した生物調査の実証実験を行っている「篠山市地域いきものラボラトリー」の代表。「これまでの生物調査は、実際に目的の生き物を捕獲して確かめる必要があったが、この技術を用いることで、調査の大幅な効率化が図れる」と期待する。 水中に漂ううろこやふんなどを採取し、そこから得られるDNA情報を解析することで、その場所にどのような生き物が生息しているかを割り出そうとしている。「この技術を開発した神戸大学の研究グループは、特別天然記念物でもあるオオサンショウウオなどですでに成果をあげている。篠山でもこの技術を確立させ、河川工事などの際、環境に配慮した工法を取るためのデータとして役立てたい」と力を込める。 構成メンバーの神戸大、篠山市、鳳鳴高と、勤務する東雲高の生徒らとともに、現在、希少淡水魚のオヤニラミなどをターゲットに置いて取り組みを展開。市内の河川30カ所で採水し、目的とする魚のDNAを検出した水域で、実際にその魚が生息しているかを確かめるため、捕獲作業に奮闘している。 西宮市生まれ。幼少のころから生き物に興味があった。水産学科のある近畿大学に進み、淡水魚の研究に打ち込んだ。高校教師となり、初任の篠山で里山の自然の奥深さに感銘を受けた。「篠山の豊かな自然のすばらしさを多くの人に知ってほしい。特に地域の未来を担う子どもたちに」と、あわただしい教職の仕事をやりくりしながら、主に小学生を対象にした自然教室の講師としても奔走している。48歳。