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切り抜き詳細
発行日時
2017-1-12 18:39
見出し
平穏無事な一年で
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4862
記事詳細
今年も「あの日」が近付いてきた。1995年1月17日「阪神・淡路大震災」。いつも心の片隅にあの日の記憶をとどめているので、特別この時期だから、というわけではないが、新年気分が落ち着いてきたこの頃、毎年深く回想してしまう。あれからもう、22年も経つのか―。 当時、伊丹でサラリーマンをしていた私。住まいは阪急西宮北口駅界隈の文化住宅街の一角にあった。午前5時46分、激しく突き上げられたかと思うと、あっという間にアパートが倒壊。気が付けば、がれきの中に埋もれていた。枕元のファンヒーターが梁の直撃を受け止めてくれ、一命をとりとめた。 助かっていたかもしれない人の命を救わず、被災現場から逃げ出してしまった罪悪感などにさいなまれ、長い間、苦しんだ。その苦しみから解放されたのは、まだ最近のことだ。 日本で発生したマグニチュード7クラスの大地震は、平成に入ってからだけでも13回起こっているという。2011年には東日本、昨年は熊本。今年は、なにとぞ平穏無事な一年でありますように。(太治庄三)