HOME
お知らせ
日々のこと
家づくり
農耕生活
食べもん
モノづくり
暮らし
地域づくり・人づくり
丹波のニュース
管理者コラム
お問い合わせ
オンライン状況
32 人のユーザが現在オンラインです。 (5 人のユーザが 丹波のニュース を参照しています。)
パソコンとスマートフォンのウィルス対策大丈夫ですか?
あっぷ丹波がお奨めするウィルス対策ソフトはこちら
今なら1台あたり年額約450円から
さらにさらに期間限定で
1台あたり年317円!!
切り抜き詳細
発行日時
2016-12-26 19:46
見出し
今年の映画
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4856
記事詳細
柏原劇場が最も賑わっていたのは昭和三十年代。実家から歩いて五分で行けたから、映画はとても身近だった。当時の柏原劇場は昔の芝居小屋をそのまま使っていたから畳敷きで、花道や二階の桟敷席など、必ず座布団を抱えて行った。松竹の小津映画、日活の裕次郎、東宝の青春映画、東映のチャンバラ映画等が私を映画大好き人間にしたのかも知れない。 今年もたくさんの映画を観た。印象に残っているのは、最近だとアニメの「君の名は。」と「この世界の片隅に」。前者については、九月に書いた。後者の「この世界の片隅に」は本紙の丹波春秋氏もかなり誉めていたが、確かに今年の日本映画ベストテンに入ると思う。しかし、一般的な商業施設など大きな映画館では上映されていない。というのもこの映画の成り立ちは、原作に共鳴した人たちの「クラウドファンディング」という仕組みによる支援金が基になってできた映画なのだ。 原作は二〇〇七年から二〇〇九年にかけて「漫画アクション」に連載された、こうの史代による原作の映画化。主演の声は朝ドラ「あまちゃん」の主演女優「能年玲奈」こと「のん」さん。そのおっとりとした話し方と優しい声に癒される。広島の平和な時代の華やかな街。原爆ドームという名ではなく、広島県産業奨励館であった頃の瀟洒な姿、呉の港に戦艦大和をはじめ海軍の誇る戦艦が入港していた時代。そしてそれらがあっけなく崩れてゆく。戦争に翻弄され崩れてゆく庶民の暮らし。戦争と平和について考えさせられる深い映画だった。