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切り抜き詳細
発行日時
2016-11-27 18:00
見出し
南三陸町に派遣中 酒井克美さん(篠山市南矢代)
リンクURL
http://tanba.jp/modules/about/index.php?page=article&storyid=645
記事詳細
復興祈念公園を整備 東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県南三陸町の復興を支援するため、今年度、篠山市役所から同町役場に派遣されている。津波によって壊滅し、多くの悲しみに埋まったまちが、新たなまちとして生まれ変わっていく姿を目の当たりにしながら、日々の業務に励む。 復興市街地整備課に所属。壊滅した旧市街地につくられる「震災復興祈念公園」の整備事業に携わっている。「方言が聞き取りづらくて大変」と苦笑いしつつ、職員でつくる野球部の応援に出向くなど、地元の人々との親交を温めている。 入庁5年目。篠山市役所では、上下水道部経営企画課に勤務してきた。職員派遣に手を挙げた理由は、震災後にボランティアとして南三陸などを訪れていた母。「お母さんから現地の様子を聞いていて、いつか自分の目で見てみたいと思っていました。職員として行ける機会なんて滅多にないと思って」。 初めて訪れたまちで目の前に広がったのは、かさ上げのための土が山のように連なる景色。もともとそこに何があり、どんな人の営みがあったのか想像できない。震災から5年が過ぎ、当時の話をする人もあまりいない。土地と心に残った傷を覆いながら、まちは前に進もうとしている。 計画に携わった公園は、震災の悲惨さとともに防災の大切さも後世に伝える。「観光で外から公園を訪れてもらうことも大切だけれど、私は地元の人が訪れてくれるようなところになるといいなと思っています」 篠山市役所からの派遣職員は4代目で、先輩から周辺の観光情報が載った雑誌が引き継がれている。趣味は釣り。でも、魚介類は苦手。28歳。