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切り抜き詳細
発行日時
2016-11-17 13:03
見出し
不思議な縁で2人展 里山工房くもべで ボールペン画など展示
リンクURL
http://tanba.jp/modules/topics/index.php?page=article&storyid=9382
記事詳細
写真・ボールペン画や能面などを展示している近藤さん(右)と安達さん=篠山市西本荘で 「里山工房くもべ」(篠山市西本荘)で、同工房にアトリエを構える安達漠さん(34)=三田市=と芸術家の近藤正和さん(36)=大阪府=による2人展が開かれている。安達さんは木彫りの能面や油彩などを、近藤さんはボールペンで動物を描いた作品を出展。ジャンルは違うが、「本物」を表現したいというパワーを感じさせる作品が会場で躍動している。 安達さんは、兵庫教育大学学校教育学部芸術系コース出身。学生時代から能面を作り始め、よりリアリティのある作品を作るために型紙なしで面を制作したり、面を超えた表現を生み出そうと油彩を使った作品づくりにも取り組んでいる。 一方の近藤さんは、ドイツ・デュッセルドルフ国立芸術大学を卒業。自ら生み出したボールペン画を追究し、幾重にもなる線が生み出す作品は、今にも動き出さんばかりの生命力にあふれている。 2人の出会いは昨年11月。アトリエを構えた安達さんの妻が偶然、近藤さんを知り、作品に共通点を感じたことから引き合わせた。 不思議な縁は新しい創作も生み出した。近藤さんが安達さんのアトリエを訪問した際、近くの慈眼寺の藤田一道住職が近藤さんの作品を気に入り、寺のふすま絵の制作を提案。近藤さんはふすまに鮮やかな4羽のクジャクを浮かび上がらせた。筋肉の動きや羽の流れ方など、精緻で生き生きとした作品はテレビでも取り上げられるなどして話題を呼んだ。 今回は、同工房の開設3周年を記念して2人の作品を展示。安達さんは、「話題になった近藤さんのふすま絵をたくさんの人に見てもらえる機会」と喜び、近藤さんは、「美術はもともと宗教的な力を、言葉のわからない人に伝えようとしたもの。いろいろな人に見てもらい、パワーやオーラを感じてほしい」と話している。 期間は21日までの金、土、日、月曜。時間は午前11時―午後4時。