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切り抜き詳細
発行日時
2016-10-20 9:10
見出し
今と先人の丹波布展 10月22・23日、篠山市河原町で 丹波布技術保存会
リンクURL
http://tanba.jp/modules/topics/index.php?page=article&storyid=9359
記事詳細
写真・展示される足立きよ子さんの作品を手にする娘の西山さん(左)と協会の植木さん=丹波市柏原町柏原で 丹波布の織り手有志でつくる「丹波布技術保存会技術者協会」が10月22、23の両日、鳳凰会館(篠山市河原町)で、「丹波布秋展」を開く。同布技術認定者15人の反物と小物を展示販売するほか、同布第一人者の故足立康子さん、足立きよ子さん(94)=丹波市青垣町杉谷=の先人2人の作品を展示する。きよ子さんの作品はこれまでほとんど展示されたことがなく、貴重な機会になる。 きよ子さん宅は代々、「紺屋」(こうや)の屋号で呼ばれる染物屋を営んでおり、昭和30年(1955)に丹波布技術保存会ができる以前から、自宅で母のちずゑさん(故人)と反物を織っていた。康子さんは、同町佐治の「綿繰り屋」の嫁で、親どうしが商売上付き合いがあり、丹波布の復興・再現にちずゑさんが携わった。 きよ子さんの娘で元小学校長の西山かすみさん(70)=同市柏原町柏原=によると、きよ子さんは、10年ほど前まで作品を作り続けていたという。表舞台にほとんど出ず、口コミで依頼された反物を織っていたそうで、西山さんは「生計を立てるでもなく、趣味で織っていた」と話す。 展示されるきよ子さんの作品は、西山さんに借りたもの。座布団、テーブルセンター、バッグ、男物の着物2点などを展示する。このうち着物の縦糸は、昭和40年代にちずゑさんが紡ぎ、きよ子さんが織り、仕立て、西山さんの夫春男さん(故人)に贈ったもの。同協会会員の一人、植木展子さん(61)=同市柏原町北中=は「太い糸が丹波布と思っていたが、とても細く紡いだものがあり、色んなやり方があったんだと分かった。世間に出ていないすごい作品」と喜んでいる。 丹波布第一人者、康子さんの作品は反物2本と着物1点を展示する。同会員は250点ほどを出展する。