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切り抜き詳細
発行日時
2016-10-6 10:03
見出し
俳句と美術のコラボ展「俳句×美術 in 篠山」
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4766
記事詳細
校庭のブランコにスリッパ。「ブランコにスリッパだけが乗っている」。体育館には妙に礼儀正しい緑の文字が横たわる。「棺桶の長さのカーテン今朝の秋」。入り口には御神籤俳句がお出迎え。「年の暮女子学生の作業服」。整列してお客様を待つスリッパには俳人と美術家の名前と句が一句。「靴底の中敷きずれる文化の日」。目の前には古い標本引き出し。一つ一つに俳人や美術家の自我。おおさわほてる氏の「実は僕満身創痍だ満月も」。教室に入ると47枚の絵と句を合わせる「俳句と絵合わせ」。周囲を取り囲む夢想的な絵と美しい文学である俳句を堪能。2階では、「音の瓶づめ―俳句の標本」。俳句の書かれた透明な瓶が静かに並ぶ。蓋のボタンを押すと音が聞こえる。数の子を噛む音には「歳送る頸動脈を撫でながら」。何からそんなに身を守るのか、装甲車のように固く縮こまる蝉の鎧。「油蝉次はにゅるにゅる生きてやる」。奥の教室には「プルーストの窓」。小説で繋がる俳人と美術家。「さえずりも泡立つように甘えるように」。廊下には坪内捻典氏の「行こうか うん、アフリカへ そう、アフリカだな」。私のお気に入りは、ガラス窓に銀色で書かれた「忘れたる耳を探しに冬木立」。隣に生える小さな耳が途方に暮れている。 美しいもので満たされた体をたぷたぷと鳴らしながら階段を下りると俳句マンが別れのあいさつを。「ずる休みして廃校にいる赤とんぼ」。明日は仕事に行きます。ありがとう。(土性里花・グループPEN代表)