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切り抜き詳細

発行日時
2016-9-25 9:00
見出し
アニメ映画「君の名は。」
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4754 アニメ映画「君の名は。」への外部リンク
記事詳細
 年代が同じか、前後の人なら「君の名は」と聞けば、春樹と真知子のすれ違いメロドラマ、数寄屋橋、真知子巻、岸恵子と佐田啓二などを思い出されるだろう。同じ題名のアニメ映画「君の名は。」が八月二十六日に公開されるや、大ヒットどころかメガヒット、宮崎駿のジブリ作品を越える勢いに。ストーリーは全く違い、田舎に住む女子高校生と都会に住む男子高校生との淡い恋なのだが、彗星が地球に衝突するという背景があり、なかなか不思議なお話(ネタバレになるのでここまで)。  さて、私も題に魅かれて映画館へ。観客のほとんどが中高生かそれに付き添う若い親。私みたいなシニアはいない。ポップコーンの匂いがして、観劇態度はどうかと思ったが、とてもいい。映画の最後、エンドロール(出演者やスタッフなどの名前が字幕に流れること)のときも、席を立つ人はいなくて、みんな作品の余韻に浸っている。大人の多い映画だと、大半がエンドマークが出ないのに暗い中を喋りながら出て行く。映画好きの私としては、どんな映画も字幕をすべて見て、ザ・エンドを確かめるまでが一本の映画だと思っている。  アニメ研究家氷川竜介氏は「彼の映像は、風景に託して感情の機微を描くというスタイルで映像詩と呼ぶべきもの」と評している。まさにその通りで、実景以上にリアルで美しい。しかもどこか懐かしさを感じるのは、ジブリの映像の良さも取り入れているのかも。いくつになっても、人を想うことの切なさを思い出させてくれる作品だった。