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切り抜き詳細
発行日時
2016-7-31 9:04
見出し
海の日と山の日
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4698
記事詳細
この原稿を書いている今日は、夏休みが近い7月18日。夏休みに入ると、海水浴場は親子連れらでにぎわうことだろう。今日は「海の日」でもある。 この日が制定されたのはまだ新しく平成七年、施行は平成八年から。当初は七月二十日に固定されていたのだが、なるべく連休にした方が経済効果もあがるという「ハッピーマンデー制度」により、平成十五年から第三月曜日に定まった。 もう一つ、今年から施行される国民の祝日がある。それが「山の日」。実は私も三カ月ほど前、スケジュール帳を繰っていて、八月十一日が赤字で「山の日」と書かれているのに気が付きびっくり。「えーっ、いつ決まったん?誰が決めたんや?」と久々に疑問符おばさんに。ネットで調べたら「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨としているとか。経過としては、国民の祝日として日本山岳会や自然保護団体からの意見を受け、二〇一三年四月、超党派の「山の日制定議員連盟」が設立、幾度かの審議を経て、お盆休みと連続しやすい理由で、十二日の案が決まりかけた。しかし、この日は日航ジャンボ機が御巣鷹山で墜落した日でもあると、群馬出身の小渕優子氏らが懸念を示し、十一日に。確かに、今も追悼の登山を続けている遺族にとって、その日が国民の祝日ではいけない。 山に親しむ趣旨は悪くないが、経験の少ない無謀な登山で大切な命を落とす事故も多発している。まずは夏ならではの青嶺を愛で、豊かに水を供給してくれる山々に感謝しなくては。