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切り抜き詳細
発行日時
2016-7-17 8:45
見出し
篠山とっておきの音楽祭実行委員長 小西達也さん(姫路市)
リンクURL
http://tanba.jp/modules/about/index.php?page=article&storyid=624
記事詳細
障がい、言語超え一つに 障がいがある人もない人も音楽や芸術をともに楽しみ、“心のバリアフリー”を目指して昨年から篠山市内で開催されている「兵庫・篠山とっておきの音楽祭」の実行委員長。車いすのシンガーソングライターで、音楽祭の意義を体現する存在だが、「ギターを弾いて歌うだけで、自分では全然、普通だと思っている」と笑い、「音楽は、障がいのあるなし、言語の違いを超えて、世界中の人とつながれる。それを使って、一つの理念を形にするのが、とっておきの音楽祭です」と話す。 豊岡市出身。先天性骨形成不全症のために骨折を繰り返し、車いすでの生活になった。地元を離れ、神戸市の療育センターで治療を受けながら、養護学校に通っていた12歳の時、吉田拓郎の歌が琴線に触れた。 「それまでの歌は、『私たちの』だったのに、拓郎は、『私の』と歌った。衝撃でしたね」 フォークソングに魅せられてギターをはじめ、高校生くらいからは歌詞も作り始めた。どんな曲でも、自分なりの「生命力」を詞に込めている。 大学卒業後、会社に勤める傍ら、シンガーソングライターとしても活動し、長男の誕生を機に独立。以来、各地でコンサートや講演活動に取り組み、音楽活動を通してできた篠山の友人から、音楽祭の開催に伴って実行委員長への就任を依頼された。 音楽祭は、今年も9月22日に行われる。「いろんな人のいろんな音楽を楽しんでもらいたい」と言い、「一人ひとりの違いを認め合うという考え、そして、それを形にしたいという思いを持った人たちが、篠山にいることを知ってもらえたら」と話している。54歳。