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切り抜き詳細
発行日時
2016-7-16 17:57
見出し
ヒメハルゼミを確認 丹波地域で初めて 市島町徳尾・大原神社で
リンクURL
http://tanba.jp/modules/news/index.php?page=article&storyid=2550
記事詳細
写真・大原神社の境内で見つかったヒメハルゼミの抜け殻=丹波市市島町徳尾で 市島町徳尾の大原神社の社叢で、丹波地域ではこれまで公式に確認されていなかった「ヒメハルゼミ」が生息していることが明らかになった。NPO法人森の都研究所代表の宮川五十雄さん(市島町戸坂)が見つけた。 ヒメハルゼミは、体長32―38㍉の小型のセミ。5月に鳴く「ハルゼミ」に次いで6月下旬から7月上旬ごろの梅雨時に成虫になる。古いシイ類やカシ類の照葉樹林に局地的に生息。夕方から日没ごろに一斉に鳴くのが特徴という。 宮川さんは、昨年7月15日ごろ、丹波市豪雨災害の被災地里山調査で、研究所の仲間とともに現地を訪れた。山の中腹にある大原神社で特徴的な“大合唱”を聞いたが、姿を見ることはできなかった。秋に再び訪れて、抜け殻を発見。今年も新しい抜け殻を見つけた。また、今年7月2日の宮掃除の際には、宮総代の余田忠司さん(市島町上鴨阪)らも「びっくりするほどの大合唱を聞いた」と言う。「古くからの神社の森を守ってこられたおかげでヒメハルゼミが生き残ることができたのでは」と宮川さん。余田さんは「山を荒らさず大切に守っていきたい」と話す。 人と自然の博物館の八木剛研究員によると、県内では播磨、淡路などで多く確認されているが、丹波市では調査ができていなかったという。「丹波市にも生息していることが分かってよかった。他にもいる場所があると思う」と八木研究員。「ただ、夏休みに入ると時期が終わってしまうので、来年のチャンスに探してみてほしい」と話していた。