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切り抜き詳細
発行日時
2016-6-23 8:59
見出し
ドクターG
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4661
記事詳細
患者の症状についてのドラマをもとに3人の研修医が病名を診断するNHK番組「ドクターG」に県立柏原病院の研修医、水木真平さんが出演した。▼今回は、拘置所収容の未決囚がおとなしかったのに読んでいた新聞を回収されて暴れ出し、自殺の恐れもあるという設定。真面目なクリーニング店主だった彼は2年前に奥さんを亡くしてから人が変わったようになり、コンビニで万引きをして捕まった。▼本人の問診、監守や家族の証言のDVDを手掛かりに出した1回目の診断は、水木さんが「前頭側頭型認知症」、名古屋の男性医師が「ウェルニッケ脳症」、北海道の女性医師が「うつ病」。いずれも脳の障害によって起きる。▼他の2人が水木さんより自信あり気だったので、はらはらしながら観ていたが、仕切り役のドクターG(この日は拘置所の医師)がドラマの進行とともに整理するうち、前頭葉、側頭葉の委縮による症状にぴったりしていることがわかり、2回目には3人とも水木さんの初めの診断に合致。思わず喝采した。▼ドクターGとは「総合診療医」の意。専門の科に分かれる病院でも、総合的な診療が求められている。ドクターGが「診断が終わりではなく、人を見て下さい。患者がそのあとどうすれば幸せになるのか」と結び、3人は神妙に耳を傾けていた。(E)