HOME
お知らせ
日々のこと
家づくり
農耕生活
食べもん
モノづくり
暮らし
地域づくり・人づくり
丹波のニュース
管理者コラム
お問い合わせ
オンライン状況
30 人のユーザが現在オンラインです。 (13 人のユーザが 丹波のニュース を参照しています。)
パソコンとスマートフォンのウィルス対策大丈夫ですか?
あっぷ丹波がお奨めするウィルス対策ソフトはこちら
今なら1台あたり年額約450円から
さらにさらに期間限定で
1台あたり年317円!!
切り抜き詳細
発行日時
2016-6-5 8:44
見出し
蛍
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4646
記事詳細
修道院の建物の壁にハエのようにとまっていたと、作家の曽野綾子氏が本に書いている。ハエの正体は蛍。その数は百匹や二百匹どころではなかった。夜、道を歩くときは、蛍の波をかき分けるように歩くのだという。場所はアフリカのカメルーンの奥地。▼数え切れない蛍の群れに出会った衝撃から、曽野氏は「たぶん蛍は徹底して人間の文明を嫌っているのだろう」と書いた。文明が高度化すれば、反比例して蛍が姿を消す。「文明の恩恵に浴しながら蛍を見ることは、どだい無理」とした。▼確かにそうだろうが、幸いなことに丹波では身近に蛍が見られる。無数とはいかなくても、今の時期になると、蛍が現れてくれる。人間の文明は嫌っても、丹波の自然環境は好いているようだ。▼曽野氏の先の本は金美齢氏との対談集で、金氏は「数年前、蛍を求めて一泊旅行をした」と述べている。身近に蛍が見られる環境におられないのだろう。蛍を見るためにわざわざ一泊旅行をしたり、遠出しなければならない所なんて、そもそも人が暮らす環境なのかと思う。人も蛍と同様に自然界の一員なのだから。▼我が家の後ろを流れる川はコンクリート3面張りだが、それでも蛍が出る。家を一歩出れば蛍に出会え、季節の変化を感じられる。人間らしい環境だとつくづく思う。(Y)