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切り抜き詳細
発行日時
2016-5-22 9:07
見出し
校歌誕生史
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4633
記事詳細
田ステ女俳句ラリーのために来丹した辻恵美子先生と同人で、前日青垣町の綾子の故郷を訪ねた。まずは腹ごしらえと道の駅で昼食、おいしいお蕎麦と、丹波米の握り飯に「水も空気もいいからよねぇ」と一同感動。まずは綾子生家へ。親戚の方がきれいに掃除をして待っていて下さる。最近、電車で帰ることが多いので私も久しぶり。かなり老朽化しているが、昨年、綾子の縁者が一億円を丹波市へ寄付されたことから、修理して市が関わって保存されるとか。嬉しいことだ。 次に訪問したのは、綾子の母校である芦田小学校。土曜日なのに校長先生が待っていて下さる。「ここも来年は統合で廃校になるんですよ」の言葉に、思わず「えーっ、じゃあ綾子の作詞の校歌もですか?」と聞き返す。「公募で新しい校歌が出来たそうです。でも僕もここの校歌が出来た経緯を最近知って、とても残念なんですよ」と校長。 長く校歌がなかったこの学校のために、昭和四十一年二月に細見綾子の作詞による芦田小学校校歌ができた。当時の安井威彦校長による手書きの「校歌誕生史」を見せて下さる。その最後に「正しい美しい社会を作り上げる社会人としての力と素養を、小さい時よりからだ全身にしみこませ、すくすくと伸びていかんことを祈りて筆をおさめる。昭和四十一年三月三十一日」とある。安井氏は地元高座神社の宮司でもあられたとか。校歌の歌詞「土の恵みの香の中に健やかにこそ生い立ちて」と想いが重なり、なんと素晴らしい教育者がおられたものかと感動を新たにした。