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切り抜き詳細
発行日時
2016-5-12 10:29
見出し
山の彼方の空遠く 幸い住むと…
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4623
記事詳細
山に入ることが楽しくて仕方がない。機会あるごとに諸先輩方に連れて行っていただく。篠山は多紀連山をはじめとした篠山盆地となっていて、どちらを向いても山が目に入るのがうれしい。四季折々に山は表情を変え、日々飽きることがない。時には霧の衣装を身にまとって神々しく朝陽に輝き、新緑豊かなこの時期には何色もの緑の連なりで楽しませてくれ、寒くなれば雪化粧がなんとも愛らしい。これほど美しいところに住んでいる我が身の幸運に驚き、この地と縁のあったことに感謝はつきない。 日進月歩の文化を足元に残し、昔から変わらずここに存在している山に入る。葉の柔らかな重なりが足に優しい。若い頃に遠い外国で登ったよそよそしい山とは違って、ここの山は全てがしっくりと肌になじむ。山の神様がそっと両手で包み込んでくれるようだ。 下を見ながら一心に歩を進める。一歩一歩慎重に足を置く。落ち葉は濡れると滑りやすい。川を横切るときも岩がぐらつかないか確認する。とっさにすがる木も枯れ木ではいけない、頼りなくすぐ折れてしまうから。下ばかり見ていてもいけない、頭上に木が覆い被さっている場合もある。知らずに頭を上げたらごつんである。だから帽子は欠かせない。石を踏み間違って転がしてもいけない。転がした石は凶器となり後から登る人を襲う。自分のため人のために細心の注意を払いながら進んでいく。 そして、幸福が「よく来たね」と微笑んでくれるのが頂上なのです。 (土性里花・グループPEN代表)