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発行日時
2016-4-7 9:16
見出し
ふじいでら素人噺の会「我楽多亭」会長 荻野静雄さん
リンクURL
http://tanba.jp/modules/about/index.php?page=article&storyid=607 ふじいでら素人噺の会「我楽多亭」会長 荻野静雄さんへの外部リンク
記事詳細
故郷とのかけ橋に (おぎの しずお)大阪府藤井寺市在住  1937年(昭和12)丹波市氷上町香良生まれ。78歳。柏原高校を卒業後、住友生命に入社。大阪府内などの支社、営業所勤務を経て、退職。藤井寺市の観光ボランティアの会、とべとべ座、チームi、ふじいでら素人噺の会「我楽多亭」を仲間と立ち上げた。  生命保険会社に42年勤務。定年退職後に観光ボランティアガイドの会を立ち上げた。「サラリーマン時代は、自宅は寝に帰るだけ。退職後も会社以外に知人は皆無で、OB仲間と遊んでいた」と振り返る。  転機は、藤井寺市の広報紙に掲載された観光ボランティア養成講座の記事。「毎日ぶらぶらしているくらいなら、行ってきたら」と妻に背中を押された。集まりに行くと元校長、旧家の家に住む人など錚々たる顔ぶればかり。それなのに、代表を決める時には、みんな尻ごみした。「市のことを何にも知らない私がリーダーになった」という。  会社員時代に社員教育に当たる教官の経験もあり、喋るのは得意で、苦にはならなかった。「一から歴史を勉強したが、市には由緒ある神社仏閣、古市古墳群などの史跡が多く、活動にのめりこみました」と笑う。また、古代中国に学び、西安で墓誌が発見され、話題になった藤井寺ゆかりの遣唐留学生、井真成を顕彰する紙芝居も上演している。  「ボランティア仲間と岩瀧寺、達身寺などを訪ね、写真を撮影。藤井寺で写真展を開いたが、たくさんの来場者があった。写真が丹波でも使えるなら、声をかけて」と話す。「高校卒業時は、両親と5、6年で帰る約束をしたが、果たせなかった分、ふるさととの懸け橋になりたい」という気持ちは強い。  落語は、始めてまだ1年4カ月だが、「みささぎ亭無茶」の芸名で、古典や創作落語を演じる。「夢は」と尋ねると、「あの世に行った時、閻魔大王の前で、落語を演じること。まだまだ修業が足りないので、もう少し稽古を積んでから」とお笑いで切り返された。