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切り抜き詳細
発行日時
2016-4-3 8:27
見出し
風の電話
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4591
記事詳細
東日本大震災から五年目の前日、NHKで放映された「風の電話~残された人々の声~」は全国的に感動をよんだ。海が見える高台の畑の片隅に置かれた白い電話ボックス。中にはダイヤル式の黒電話。電話線とはつながっていないけれど、残された被災者にとって、亡くなった親族、友人へその折々の想いを伝える大切な電話。 あれから五年、復興しているとはいえない状況、仮設住宅に住み続けなくてはならない人たち。仮設から出られても本来の故郷には帰れない人々。すべて個々に辛い事情がある。この電話ボックスを建てたのは、亡くなった従兄と話がしたいという思いから。 これを題材にして、二〇一四年、童話作家いもとようこさんの「かぜのでんわ」が金の星社から出版された。電話ボックスは二〇一五年に強風で吹き飛ばされたが発見され、支援者によって再建された。年月が経つごとに、残された人たちには「なぜ自分が残り、愛する人が亡くなったのか」「もっといっぱいあの人としたいことがあったのに」「あの時、こうしていれば生きていたのでは」と、後悔の想いがつのる。そんなとき、一方通行だけれど、この電話ボックスに入り、その人の家の電話番号や携帯電話番号を廻して語り掛けることで、想いが届くような気持ちになる。 その感情を想像しながらテレビを見ていると、こちらも切なさと悲しみで胸がいっぱいになる。「またこわれそうになったら来るからな」と電話を切る人たち。その悲しみを共有しなくてはと切に思う。