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切り抜き詳細
発行日時
2016-2-28 8:48
見出し
春一番
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4557
記事詳細
朝ごはんの用意をしていると、「春一番って、いつ頃からいつ頃まで使える言葉か知ってる?」と夫。「立春以降、お彼岸まででしょ」と答えると、「さすが俳人、その通り」。「その昔、元祖女性アイドルグループのキャンディーズの歌で、春一番ってのがあったよね、〈もうすぐ、はーるですねぇ、恋をしてみませんか〉 って歌詞で、でも一番可愛かったスーちゃんはもうだいぶ前に亡くなったし、さびしいね」などと、七十代と六十代後半夫婦の朝の会話。 歳時記によれば「春一番とは「立春後、はじめて吹く強い南寄りの風。立春以降春分までに広い範囲ではじめて吹く暖かく強い南寄りの風をいう」とある。その春一番が、来週には吹きそうだ。丁度丹波の厄除祭の頃か。暖冬から一変して寒波、そしてまた四月並の暖かさと目まぐるしく、まさしく春の天気は変わりやすい。 ずいぶん昔、この欄でも書いたことがあるが、大学受験の日をはさんで、春一番が吹き荒れた。知人の紹介で京都の小さな旅館に母と泊まった。夜中、ガタガタと風雨。五十年以上も昔のこと、受験会場には暖房もない。母が自分のショールを座布団代わりにするように貸してくれた。父兄の待合室も寒かったことだろう。 そのショールは、母のかぎ針編みのもの。母亡きあと、箪笥に大事にしまわれていたので、今は私の元にある。灰色地に青とピンクの配色のモチーフつなぎのショールには、今も母の匂いや想いがこもっている。春一番の言葉を聞くたびに思い出す。