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切り抜き詳細

発行日時
2016-2-7 9:09
見出し
対立ではなく最善策を
リンクURL
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記事詳細
 丹波市山南地域のごみ処理をめぐり、従来通りに篠山市清掃センターでの処理を主張する篠山市と、大規模改修を予定している篠山市清掃センターへの運営負担増を懸念している丹波市との協議が平行線をたどっている。  篠山市側が一貫して主張するのは、両市で交わした「確認書」の順守だ。丹波市が、1㌧あたりの処理コストが篠山市分の約2倍かかっていることから、負担率が公平でないと言っても「一緒に決めたことで、状況は何も変わっていない」との姿勢を崩していない。  篠山市清掃センターは稼働から13年が経過。大規模改修工事の計画を新年度に策定し、平成29年度から着手する考えだ。同センターは計画段階で人口増を想定し、80㌧の処理能力(1日あたり)がある。しかし、丹波市が示す資料によると、処理平均実績は46㌧。“大き過ぎた”感は否めない。丹波市が、両市の財政的負担の軽減につながるとして提案する規模縮小については、篠山市も「検討する」と受け入れた。  篠山市が言うように両市で約束した「確認書」を見直すだけの状況の変化はないととらえるか、大き過ぎた炉の改修が状況の変化にあたるのかが、一つのポイントだろう。  4日に開かれた篠山市清掃センター運営協議会で、丹波市が求める運営負担率などの問題を副市長レベルで協議していくことが確認されたが、篠山市は「協議には応じるが、最終的な権限は篠山市にある」との考え方だ。  もう一つ、ポイントをあげるなら、「対立」ではなく、将来の両市にとってどうすることが最善かを見直すことだ。(芦田安生)