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発行日時
2016-1-31 9:19
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リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4525
記事詳細
柏原町内のJR福知山線で人身事故が発生した27日、篠山市の女性から弊社に一本の電話が入った。高校生の善意に感動したので、それを伝えたくて電話したのだという。▼この日、柏原病院で見舞いを終えた女性は、病院を出てまもなくの踏切に差し掛かったが、遮断機が下りたままで踏切を渡れずにいた。事情がわからないまま仕方なく車の中で遮断機が上がるのを待ったものの、上がる気配がない。車が次々とやって来て、車の列ができた。▼すると、そこへ男子高校生が来て、「人身事故が起きました。迂回された方がいいですよ」と伝えてくれたという。高校生はほかの車にも事情を伝えた。女性は「高校生の善意がとてもうれしかった。みなさん、喜ばれていたと思いますよ」と話していた。▼人は本来、共感性を持っている。悲しい顔をした人を見ると、こちらも沈んだ気持ちになる。困っている人がいれば、気の毒にと思う。でも、困っている人に遭遇しても、人にかかずらうのは面倒と、助けることを尻込みしがちなものだ。見て見ぬふりをする傍観的な態度をとっていては、人と人はつながらない。▼見て見ぬふりをしなかった高校生の思いやりある行動と、その思いやりに感謝した人たち。人と人とがつながった光景であったろうと思う。(Y)