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切り抜き詳細
発行日時
2015-12-13 8:36
見出し
篠山市身障協でカラオケクラブ 高見郁雄さん(篠山市小坂)
リンクURL
http://tanba.jp/modules/about/index.php?page=article&storyid=587
記事詳細
第2の人生 趣味広げる 篠山市身障者福祉協議会内にカラオケクラブを立ち上げ、会員らに新たな楽しみができたと喜ばれている。現在は25人のメンバーがおり、11月の市民文化祭合同芸能発表会にもクラブで初めて出演した。 35歳の時、登山中に岩場で滑落し、右腕を複雑骨折。金属プレートを埋め込む手術でいったん回復したが、1年後に自宅の2階から転落する事故で状態が悪化し、36歳の時、右腕を肩から切断せざるを得なくなった。 当時勤めていた郵便局の仕事は辞めようと思ったが、子どもたちはまだ小さく、周囲にも引き止められて思いとどまった。神戸のリハビリテーションセンターで懸命に義手のトレーニングに励み、10カ月後に職場復帰を果たした。 特別に改良された義手を使って仕事をこなしたが、電卓も紙幣計算機もない時代。「保険に加入してもらった時、札束を現場で数えて帰るのが大変だった」と振り返る。 やがて若手への保険営業指導で摂丹地区を回る立場になり、42年間の局員人生をまっとうして古市郵便局で定年を迎えた。 その後、趣味と実益を兼ねて始めたのが、錦鯉の養殖。今も美しい錦鯉のとりこで、コンクールに出品もしている。 カラオケは、昨年3月に始めたばかりの新しい趣味。知人から「照明や音響の練習のためにステージで歌って」と頼まれ、四季の森生涯学習センターのステージに上がったのがきっかけだった。マイクで歌ったことはほとんどなかったが、「すごい拍手に感動してハマってしまった」とか。譜面も読めるようになり、「来年はカラオケ指導者の免許を取りたい」と張り切っている。69歳。