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切り抜き詳細
発行日時
2015-11-15 8:46
見出し
雑事雑用
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4448
記事詳細
喪中はがきが届き始めた。年賀状の季節が近づいたことを知るのだが、といって年賀状の準備にかかる訳ではなく、暮れも押し詰まってからあたふたと年賀状を書いているのが年々歳々の風景だ。これではいけないと思いながら改まらない。▼年賀状ではないが、「はがき活用の達人たるべし」と説き、右手が不自由になった晩年も1日に3枚から5枚のはがきを書いたという哲学者の森信三氏は、「日常の雑事雑用を、いかに巧みに、要領よくさばいていくか。そうした処にも、人間の生き方のかくれた呼吸がある」と書いた。年賀状を書くのも「雑事雑用」とするなら、作家の池波正太郎氏はあきれるほどのさばき方を見せた。▼3月には、来年の年賀はがきを入手し、桜が咲く頃から仕事の合間を見ては少しずつ書いたという。せっかちだからではない。死生観に基づいてのことだ。▼人間は必ず死ぬものであり、明日の命は保証できない。ならば早くできることは早くすませ、そうすることで日々のゆとりを生み出し、一日一日を充実させるのがいい。そう考えていたからだ。森氏の言う「生き方のかくれた呼吸」に相当しよう。▼池波氏の死生観を学ぶなら、年賀状に早く取りかからなければと思うが、凡人には「行うは難し」。変わらず年の瀬の仕事にしておこう。(Y)