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切り抜き詳細
発行日時
2015-11-8 9:00
見出し
絵になる丹波の秋
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4438
記事詳細
紅葉が美しい季節となった。丹波地域の名所にはたくさんの観光客が訪れている。丹波地域では名所だけでなく、道沿いや公園など、あちらこちらに美しい紅葉の風景が身近にある。 秋の収穫の風景も丹波の風物詩。黒枝豆の収穫は終わったが、ヤマノイモの収穫が本格化している。きょう8日には篠山市西紀地区で恒例の「炎のまつり」が開かれる。「炎」とは、ヤマノイモ収穫後のつる燃やしの炎のこと。それぞれの農家で行っていたつる燃やしを、みんなで一斉に行えばイベントになるだろうと2007年に始まった。田園の中の炎と夕日の風景がとても美しく、毎年、多くのカメラマンが訪れる。炎もきれいなのだが、つる燃やしの準備のために畑のあちらこちらにつるが積まれている風景も美しい。 また、10日まで篠山城跡近くの大手前展示館駐車場で「菊花展」が開かれている。花弁の裏を見せて咲かせる篠山藩伝統の「お苗菊」や、ドーム状に咲かせる「千輪づくり」、枝が垂れ下がるように仕立てられた「懸崖づくり」など417鉢が並ぶ。小学生の力作も展示され、秋の風物詩として定着している。 そのような風物詩に着目し、作品をつくる人もいる。篠山市の切り絵サークル「のぎく会」は毎年、篠山の風物詩を題材にした翌年の切り絵カレンダーを制作している。しかし、残念なことに今年で一区切りとし、制作を休止するとのこと。モノクロで繊細な紙上の風景は、実際の風景とはまた違った趣があり、職場に飾り、1枚1枚めくるのが楽しみだった。11日からは原画展が開かれる。じっくりと見て回りたい。(坂井謙介)