HOME
お知らせ
日々のこと
家づくり
農耕生活
食べもん
モノづくり
暮らし
地域づくり・人づくり
丹波のニュース
管理者コラム
お問い合わせ
オンライン状況
14 人のユーザが現在オンラインです。 (8 人のユーザが 丹波のニュース を参照しています。)
パソコンとスマートフォンのウィルス対策大丈夫ですか?
あっぷ丹波がお奨めするウィルス対策ソフトはこちら
今なら1台あたり年額約450円から
さらにさらに期間限定で
1台あたり年317円!!
切り抜き詳細
発行日時
2015-11-5 10:35
見出し
薪ストーブの香りは郷愁の香り
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4433
記事詳細
「どうぞ!」の子どもたちの声に「着火します!」と宣言する父ちゃんの顔は得意満面。そして「わぁ!」と拍手。思わず「何じゃそりゃ」と突っ込みたくなる。 新居に、中古ながら薪ストーブを置いた。木組みで土壁の家は保温機能も高く、しかも平屋なのでこれ一つで暖が取れ、しいては男のロマンらしい。そんな薪ストーブの季節を父ちゃんが一番心待ちにしていた。 ある日、空が冬の空になり、夕闇に包まれる家々の明かりが暖かく感じられ、トイレの便座を冷たく感じて母ちゃんの冬スイッチが入った。父ちゃんも冬スイッチが入ったようで、少しでも寒さを感じると「点ける?」の呪文を呟いており、さすがに霜月に入る頃、みんな我慢しきれず、着火式?がめでたく執り行われた。 煙の香りが広がるとふんわり昔の思い出が甦ってきた。実家が一時、薪風呂だった母ちゃんにとって火は身近な存在で、たき口に座って火を眺めたり、ヒノキの葉をくべて音を楽しんだり、火箸でかき混ぜて祖父に火遊びしたらオネショすると叱られたり…。休みの日は薪運びをさせられたが、薪小屋が一杯になると心まで温かくなった。記憶の中のたなびく煙の空はなぜか群青で、これが郷愁というものだろうかとふと思う。 火があると人が集う。これもまた温かい。が、父ちゃん、そんな大きな薪くべんといて。薪が減ると妙に心が寒くなる!ほんとこの歳になってまた、薪の確保で四苦八苦するとは思わなかった。 (古谷暁子・ブルーベリー農家)