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切り抜き詳細
発行日時
2015-10-26 16:27
見出し
しょうのもん
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4419
記事詳細
この頃、食べ物も着るものも季節に応じたものを身体が求めている。例えば、朝晩が十五度を切るようになれば、葉物野菜が食べたくなる。冷蔵庫でしなびてゆくトマトはオムレツにしたり、キュウリは漬物にしてなんとか処分する。ほうれん草や小松菜、間引き菜のおひたしなどがおいしい。大根などの煮物も。 こういう感覚になったのは五十代半ばを過ぎてからのことだ。衣料品店でまず気になるのは、コットンか化繊かだ。子ども達も「昔、おばあちゃんと買い物に行くと必ず、綿の割合を聞いていたよ」と懐かしそうに話す。当時は気にも留めなかったけれど、私自身が今同じように買い物をしている。サイズの次に繊維の種類を調べる。特に下着や靴下、パジャマの類は、綿が五十パーセント以上がいい。ヒートテックなど、保温力のある下着は、一旦汗ばむと熱がこもり、苦しくなる。うっかり化繊のパジャマなど着た夜は寝汗をかいてしまう。 その昔、義母が「しょうのもんこそ身体に良い」と言っていたことが、身にしみてわかる。しょうのもんとは、自然由来のものという意味であったのだろう。 同級生と旅行したときのこと、それぞれの懐かしい味や思い出に話が弾んだ。「帰省すると、梅干しとシソを刻んだのを入れたおにぎりを作ってくれていて、娘がその味が今でも忘れられないと言う」とか「シソとチリメンじゃこを入れた酢飯のおにぎりが美味しかった」等々。あの時代ならではの味はまさに「しょうのもん」の味だったのだ。