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切り抜き詳細
発行日時
2015-10-26 16:25
見出し
柏原高校サッカー部監督 金 信志さん(篠山市今福)
リンクURL
http://tanba.jp/modules/about/index.php?page=article&storyid=579
記事詳細
自律した選手育てる 柏原高校サッカー部監督としてチームを率いて4年目。就任2年目の夏の総体で敗退以降、道具や私物の整理整頓、体調管理、日頃の生活態度などサッカーをしていない時間「オフ・ザ・ピッチ」の行動を重んじ、練習メニューの決定、出場メンバーの選考や采配までも選手自身で行う「自主自律」のチームづくりに取り組んでいる。 就任当初、自身の指導で結果が出始めたと思った矢先、部員が模試中に教室内を歩き回るなどの問題行動を起こす。サッカーの結果と、人としての成長は必ずしもリンクしないと気付いた。ちょうど同じころ、自身が韓国籍であることで差別的な発言を受けた。悔しさ以上に、人を国籍だけで判断することなく、生きる道を自分で決められる選手を育てたいと思った。 スターティングメンバーを部員間の投票で決めることから始めた。技術以外の面でチームに貢献しているメンバーを1人入れる、リーグ戦では全選手を10分以上出場させる―。少しずつ変化を加えるうち、選手間のミーティングも増え、練習は量より質を求めるようになった。 自身も小、中、高校とサッカーを続けた。高校時代はすぐにカッとなり、ラフプレーに走る選手だった。「自律できていないし、周囲への感謝の気持ちもない。当時の自分が反面教師」と笑う。 「完璧なチームはない。その都度、その年で軌道修正は必要。評価されるべきは『今』ではなく、5年後、10年後に選手たちがどんな人間になっているかだと思う」 同部は夏の総体に続く県8強をめざし、きょう25日、神戸国際大付と対戦する。教科は数学。加古川市出身。趣味は独り旅。29歳。(芦田安生)