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切り抜き詳細
発行日時
2015-10-22 8:46
見出し
天満宮(丹波市氷上町上新庄)
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4414
記事詳細
氷上町の西小学校裏手山裾に鎮座する神社。 創建時不詳。 祭神は菅原道真。 石段を登って行く。 比較的こじんまりした中にも、 厳かな雰囲気が感じられる社域だ。 左手には稲荷神社もある。 彫り物を探してみる。 大きな竜の彫刻は見当たらない。 しかし、 社殿の上部には数々の彫り物が見えてくる。 肘垂木には、 左右側面にそれぞれ4頭の竜、 背面のそこには2頭の竜、 蟇股には長寿を祈念する優れた鶴亀、 木鼻にはおとなしい風情の唐獅子と獏、 肘木鼻には象の聖獣や兎も見える。 脇障子も興味を引く。 右側には尉と姥、 左側には伝説の菊慈童が、 夫婦で水瓶を中心にして長寿を願っている姿が見える。 社殿階段手すりの擬宝珠下の銅板には、 安永5年 (1776) に地元の有力者が社の再建を願い出た銘が刻まれている。 4代目中井言次君音の作であり、 当時26歳であった倅の5代目中井丈五郎正忠が助手を務めたと思われる。 元高校教諭 岸名経夫