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発行日時
2015-10-18 8:58
見出し
文化の秋 スポーツの秋
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記事詳細
 篠山市俳句協会が大山地区出身の江戸時代後期の俳人、西尾武陵(1766―1838年)の生誕250年に当たる来年に向けてさまざまな顕彰企画を練っている。地元大山地区では地域を巡る企画で生家を訪ねたり、小学生が武陵のことを勉強したりして、武陵の認知度は高い。しかし、篠山市全体では認知度がそれほど高くない、と思った俳句協会がまずは今年の12月に武陵を偲ぶ句会を開催することにし、来年は生家周辺での俳句ラリーを検討している。「江戸時代の俳句番付にも載っているほど有名だった」と松葉久喜会長。丹波市の「田ステ女俳句ラリー」のような多くの人に長年親しまれている俳句ラリーを目指している。  同じ大山地区の追入集落に「三然館」という弓道場がある。国道から山道に入ると、林の中に忽然と長さ約30㍍の弓道場が現れる。13年前、元高校の校長だった青野博通さんが自費で建設したものだ。当初から初心者対象の教室を開き、いまは高校生も含め約20人が練習に励んでいるという。このほど、その道場の指導者の松本幸一さんが60歳以上対象の県大会で優勝し、きょう18日山口県で開催の全国大会に出場する。スポーツはさまざまな競技があるが、弓道は「人と競うものではなく、自分との闘い」という松本さん。「弓道は気軽に始められるスポーツ。生涯スポーツとしてさらに普及させたい」と弓道の魅力を広めている。  篠山市の大山地区で展開される文化とスポーツ分野の普及。そこには、「地元の俳人の功績を広めたい」「生涯スポーツを普及させたい」という人の熱い思いがある。(坂井謙介)