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切り抜き詳細

発行日時
2015-10-18 8:57
見出し
九転び十起き
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4409 九転び十起きへの外部リンク
記事詳細
 七転び八起きとは、御存じのように、七回転んで八度目に起きるの意味だが、その奥には度重なる失敗にも屈せず奮起すること、さらに人生の浮き沈みがはなはだしいという意味もある。七転び八起き以上の「九転び十起き」をモットーに生きた女性がいた。先日始まったばかりの朝ドラ「あさが来た」のモデルとなった近代日本初の女性実業家「広岡浅子」がその人。  嘉永二年(一八四九年)に京都の出水三井家、第六代当主三井高益の四女として誕生。お嬢様なのに一風変わった性格や振る舞いは、すでにドラマで見られた通りだ。あまり種明かしをしてはいけないけれど、豪商加島家に嫁いでからは、幕末の時代を乗り切り、さらに多くの事業に積極的に取り組んだ。  今月の始め、丹波への行き返りの間に文庫版「小説土佐堀川・広岡浅子の生涯」を夢中で読み切ってしまった。商売や事業だけでなく、女子にも教育が必要と、政界を駆け回って日本女子大創設にこぎつけるあたりのエネルギーには圧倒される。日本女子大学長になった丹波出身の女性「井上秀」との出会い、また秀が如何に浅子を尊敬していたかが詳しく書かれていて興味深い。  話は飛ぶが、今年のノーベル医学生理学賞に決まった大村智氏も「成功した人は、人より倍も三倍も失敗している」と語られた。少しえらいと、「あーもういやだ、やめたい」とすぐに思ってしまうお粗末な自分。失敗を恐れず、何事にももっと真剣に取り組まなくてはと、おそまきながら、九転び十起きの言葉が身にしみている。