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切り抜き詳細

発行日時
2015-10-8 11:16
見出し
九州温泉の旅~知覧特攻平和会館
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4396 九州温泉の旅~知覧特攻平和会館への外部リンク
記事詳細
 ブルーベリー収穫の終了後は、1年で一番大きなご褒美の温泉旅行!今年は九州。プランナーの父ちゃんは、子どもに保育園も小学校も休ませるので、遊びプラス、今年は戦後70年なので「平和学習」と称し、鹿児島の知覧特攻平和会館や、出撃命令の下った特攻隊員が、つかの間の癒しに滞在した温泉地を宿にとってくれた。  中秋の名月を背に丹波を発ち、翌昼間に鹿児島に到着。台風が直撃する地域とあって高い植木に囲まれた平屋が多く、桜島の灰が少し舞って目がクシュクシュ。環境の違い、食の違いに驚き、楽しみ、翌日に知覧へ。  会館に近づくにつれ、桜と慰霊を刻まれた石灯篭が並び、不思議な雰囲気だった。会館には1036人の遺品や遺書、海中から引き揚げられた零式艦上戦闘機(ゼロ戦)など、たくさんの展示物が並んでいた。まだあどけなさの残るたくさんの遺影の下には家族へ宛てた手紙や辞世の句。国を思い、平和を願い、そして何より家族を想う、痛々しいほどの感情が書き連ねてあった。  達筆な字が並ぶ至る所に「母」の文字が目に付く。そして「笑って往きます」の言葉で途中から涙で読めなくなった。娘は神妙な顔で「この人らみんな死んじゃったん?かわいそうやな。戦争って嫌やな」とポツリ。「戦争って嫌」―そう、それが根底にあり、ただ普通に平和に暮らせることがありがたいのだと、ひと昔前、多くのゼロ戦を見送った開聞岳を見て、そう思えた旅の一日となった。 (古谷暁子・ブルーベリー農家)