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切り抜き詳細
発行日時
2015-10-1 9:52
見出し
日本航空副操縦士 川上佳彦さん
リンクURL
http://tanba.jp/modules/about/index.php?page=article&storyid=575
記事詳細
子供の頃の夢を実現 (かわかみ よしひこ)東京都在住 1979年(昭和54)、氷上町生まれ。36歳。三田学園高校から京大工学部に進み、04年、大学院工学研究科修士課程修了、日本航空に入社。08年から副操縦士。 日航入社後、アメリカなどで3年半の訓練を積み副操縦士の資格を取って7年。国内線や欧米、東南アジアへの国際線を経験した後、韓国の大韓航空出向を経て、この9月から札幌、沖縄などの国内線を飛んでいる。 操縦室内は機長と2人。安全に時間通り、快適に、かつ燃料の効率性を考えなければならず、2人で話し合いながら最終的には機長が決める。「気象条件は毎回違うし、新しく経験することばかり。機長も大抵初めて組む人で、それぞれ学ぶことが多い。後から『こういうやり方もあった』と反省しながら自分の運航の〝引き出し〟を増やしている」。 最近、広島空港で離陸の際、地上滑走中に計器の表示が一部消えたので出発ゲートに戻って整備後、再離陸したことがあった。接触不良が原因だったらしいが、「もしこれが上空で起きていたらどうすべきか、などと考えますね」。「想定外」のことに備えて冷静に対応できる力を培っておくことも重要になる。 小学生の頃、家族旅行で北海道行きの飛行機に乗り、窓の外が一面雲の海なのがすごく新鮮で、大きくなったらパイロットにとの夢を。順調にその道を歩み、「希望がかなえられて幸せと思います」。 ただ、パイロットの生活はドラマに出てくるほど華やかなものではない。国内線では同じ路線をわずかな時間休憩するだけで3―4フライトしなければならず、食事は「クルーミール」と呼ばれる弁当を操縦室の中で。「国際線だとぶらりと町に出る時間もあるんですが、睡眠不足は絶対避けなければいけないので、十分寝ることを心がけています」。 九州に飛ぶ時、丹波の上空を通ることがあり、地図を頭に入れておいて、山や川を確認するのが楽しみだ。