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切り抜き詳細

発行日時
2015-8-2 8:29
見出し
心待ちの夏の甲子園
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4335 心待ちの夏の甲子園への外部リンク
記事詳細
 あす3日組み合わせ抽選会が行われ、6日開幕する夏の甲子園。今年は1915年に「第1回中等学校優勝野球大会」が開催されてから100周年となり、開会式では第1回大会に出場した10校の野球部員が当時の復刻ユニホームを着用して入場行進したり、王貞治さんが始球式を務めるなど、さまざまなイベントが企画されているようだ。  球児にとってあこがれの舞台である甲子園。そんな甲子園を心待ちにしている篠山出身の選手を取材した。鳥取大会で優勝した鳥取城北の政成晴輝選手。子どもの頃から夢見てきた甲子園。しかし、高校入学前に視力が急激に低下する視神経症「レーベル病」を発症。ほとんどボールは見えない。だんだんと視力が低下する怖さがあったという。「好きな野球を続けたい」と、野球部の入部を決めた。矯正しても視力が上がらないという病気で、今の視力は左0・02、右0・04.入部後、当初は学校生活も大変だったが、いまは、勉強のサポートはいるが、1人で行動できる。取材時にはほとんど見えない状態で、選手のサポートをしようとグラウンドをあちらこちらと行き来するのを見て、この2年半、1人で行動できるよう計り知れない努力をしてきたのだなあと感じた。  政成君は自分にできることを探し、マッサージを買って出た。選手たちの相談にものり、選手たちの心身の支えになった。人懐っこい笑顔で選手やマネージャーと接していた政成君。「高校生活でやれないことはないと分かった。なにか大きなことをやりたい」と意志の強さを感じた。夏の甲子園で思いっきり応援にがんばってほしい。(坂井謙介)