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切り抜き詳細

発行日時
2015-7-30 10:33
見出し
シャドウボックス創作家 村上知子さん
リンクURL
http://tanba.jp/modules/about/index.php?page=article&storyid=563 シャドウボックス創作家 村上知子さんへの外部リンク
記事詳細
表現の楽しさ味わう (むらかみ ともこ)西脇市在住  1958年(昭和33)丹波市青垣町佐治生まれ。旧姓足立。柏原高校、駒澤大学文学部国文学科卒。夫の海外勤務で、オーストラリア滞在中にシャドウボックスを習い、帰国後に西脇市、丹波市で「シャドウボックスブライトンクラブ」を開いている。アメリカシャドウボックス協会認定講師。  シャドウボックスは、ヨーロッパの中世の風景や日本の古典などの絵を重ね合わせて表現する立体アート。5月にふるさとの丹波市立植野記念美術館で、ブライトンクラブ教室生の作品展を開いた。「会場を訪ねてくださった実家の近くに住んでいた人と30年ぶりに再会して、感動した。同級生もたくさん見に来てくれたので、うれしかった」と言う。  自身も大小の作品を出品した。ひとつは部屋を描いた作品で、窓の外に映る白鳥の泳ぐ湖も表現するなど、構図を工夫した。「構図を考えることが作品づくりのスタート。表現することの楽しさを味わってほしい。仕事をバリバリしている人でも、普段とは違う自分を発見する場になると思う」と期待している。  作品制作で、一番に気にかけているのは、丁寧な仕上がり。「ざっくりと、早く完成させることもできるが、精魂込めて制作すれば、出来栄えの美しさも違うし、充実感が増す」と話す。  オーストラリアで、日豪両国の先生に指導を受け、シャドウボックスの魅力に引き込まれた。帰国してから、身近に指導者がいなかったため、独自で工夫を重ね、レベルの向上に取り組んだ。今年は、自宅に教室を開講してから15年の節目。「好きなクラシック音楽のほか美術や映画などにも触れ、作品作りの基になる感性を磨き、人に感動を与える作品を作っていきたい」という。  「忙しい時代。作品制作を通じ、女性が自分自身を取り戻す時間になればうれしい。生徒の中には同級生もいる。ふるさとはありがたいですね。男性の参加も拒みません」と柔和な表情を見せた。