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切り抜き詳細
発行日時
2015-7-2 9:23
見出し
研修医との住民懇談会
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4302
記事詳細
県立柏原病院の研修医らとの住民懇談会に参加した。研修医のほか神戸大医学部の学生らも列席。皆初々しい感じで、血液検査の仕組みやBLS(一次救命処置)の仕方など実用的な話の前に、スキーや音楽、パン屋巡りなどの趣味を交えた自己紹介をしてくれた。▼秋田穂束院長から「日赤との統合に当たり、地域医療の人材育成の拠点として〝オンリーワン〟をめざす」という方針や、ひところゼロにまで落ち込んでいた研修医が今年は6人を数える現状が説明された。▼学生に「柏原病院の環境作りが、これから研修医になる学生の間で実際に評価されているのか」と尋ねたら、おおむね肯定的な答えが戻ってきた。「若い医者が多いと活気はあるかもしれないが、患者側には頼りないという感じも否めないが」との質問に院長は「症例の勉強会をひんぱんに開き、指導医と緊密な連携の体制を取っているので大丈夫」と胸を張った。▼医師不足で先行き真っ暗だった7~8年前から考えると関係者の努力のお蔭で状況は相当改善して来たようだ。しかし研修医が2年の期間を過ぎてもなお定着してくれるか、一旦は他病院に修行に出てもまた戻ろうと思ってくれるか、それによって中堅層の厚みも変わってくる。▼とまれ、住民との関わりが今後も一層大事になるだろう。(E)