パソコンとスマートフォンのウィルス対策大丈夫ですか?
あっぷ丹波がお奨めするウィルス対策ソフトはこちら
今なら1台あたり年額約450円から
さらにさらに期間限定で1台あたり年317円!!

オルビス

切り抜き詳細

発行日時
2015-6-11 8:13
見出し
小さくても思いの詰まった大きなお家
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4279 小さくても思いの詰まった大きなお家への外部リンク
記事詳細
 窓からはこんもりと生い茂ったブルーベリーの畑が広がり、たわわに稔った実の重さで枝がたわんできているのが分かる。  そう、もうじき小さな平屋が完成です♪夫婦で外壁の目立たない個所に土壁を少し塗らせてもらい、コテの扱いの難しさを知った。乾いてはまた塗りの気が遠くなる作業を黙々としていた甘党左官さん。折々に左官業の話を聞かせてもらい、その奥深さを垣間見た。  杉板を外壁に張る際、屋根の下から飛び出す梁に合うように何度も「差し金」というL字の物差しで角度を測り、見事にピッタリ張られた年季入りのおっちゃん大工Y氏。濡れ縁が出来た時に「凄いね~立派すぎ」と友人棟梁に言うと、「本当はもっと簡易的にと思ってたのに、勝手にYさんが『濡れ縁』はこうやないとあかんのや!って…」。道理で作業中、妙に張り切っていた。そんな濡れ縁と柱の一部のオイル塗りを先日、一家総出で行った。棟梁がこっそり玄関横の壁の中に、板を隠すように打ち込んでいる理由を聞くと、「歳をとってからの手すり。同じ木が良いからね」。そこまで考えてくれていることに感動した。  家のどの個所を見ても、そこで作業していた職人さんたちの顔が浮かぶ。出来上がるのはうれしいけれど、そんな作業風景が見られるのが今月だけと思うと、チョッと寂しい気もした。 (古谷暁子・ブルーベリー農家)