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切り抜き詳細
発行日時
2015-5-28 8:47
見出し
龍谷大学文学部特任教授 荒木映子さん
リンクURL
http://tanba.jp/modules/about/index.php?page=article&storyid=551
記事詳細
好奇心絶やさず研究 (あらき えいこ)京都府長岡京市在住 1950年 (昭和25) 丹波市市島町梶原生まれ。 柏原高校、 神戸大学教育学部卒業。 大阪市立大学大学院修士課程、 名古屋大学大学院博士課程を修了。 桃山学院大学助教授、 大阪市立大学助教授を経て同大学教授。 2014年から現職。 英文学、 表現文化学が専門。 詩人のT.S.エリオットやW.B.イェイツなど、 19世紀から20世紀前半のイギリス文学の研究からスタート。 第一次世界大戦期のイギリス文学を20年近く研究してきたが、 昨年末に、 大戦時戦場で奮闘した看護師たちの日記や手記などを紹介、分析した『ナイチンゲールの末裔たち』(岩波書店刊) を出版した。 英語に目覚めたのは小学校高学年のころ。 中学校教員をしていた父からラジオの基礎英語講座を聴くことをすすめられ、 英語の手ほどきを受けた。 言葉への関心、 外国へのあこがれが強くなった。 大学には6年間在籍。 女子学生の就職が難しい時代、 自主留年をして、 フランス語の勉強に渡仏するなどしたが、 英文学を研究することに決めて大学院に入学し、 修士課程在籍中に1年間イギリスのエジンバラ大学に留学。 帰国前には、 1人でヨーロッパ各国を巡った。 「40年前、 日本人女性の1人旅は珍しがられた。 着いた先でホテルを探すなど、 今から考えると大変な冒険。 好きなことをさせてくれた両親に感謝している」。 大阪市大文学部勤務時代には、 英文学コースから新設の表現文化コースに移籍。 「様々な文化圏を対象に、 映像や音楽、 美術などの表現を分析する領域横断的な学問。 英文学というと専門性が高いが、 身近なテーマを見つけて取り組みやすい」 という。 この経験もあり、 「国際化には英語は大切だが、 世界には色々な言語がある。 多様な言語、 文化の存在も忘れないように」 と話す。 少女時代の憧れを抱き続け、 海外には積極的に出かける。 第1次資料を集め、 現地の風に触れている。 「山ほどやりたいことがある」 と意欲と好奇心を絶やさず研究の日々。