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発行日時
2015-5-17 9:03
見出し
「国展」(工芸部)で新人賞受賞 丹波焼陶芸家・清水義久さん
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http://tanba.jp/modules/people/index.php?page=article&storyid=1156 「国展」(工芸部)で新人賞受賞 丹波焼陶芸家・清水義久さんへの外部リンク
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 篠山市今田町上立杭の丹波焼陶芸家、 清水義久さん (39) =丸八窯=の作品 「丹波窯変大壷」 が、 「国展」 の工芸部で、 最高位の国画賞に次ぐ新人賞を受賞した。 清水さんは、 「自分が 『良い』 と感じたものを、 ほかの人たちにも 『良い』 と評価していただけたことが何よりうれしい」 と喜び、 「これからも自分の理想とする作品を追求していきたい」 と話している。  国展は、 国画会が主催する全国規模の公募展で、 絵画、 版画、 彫刻、 工芸、 写真の5部門がある。 工芸部には、 陶磁器をはじめ、 染物、 織物、 木工・漆、 ガラスの作家146人から255点の応募があり、 91人97点が入選。 国画賞1人、 新人賞3人、 会友賞2人を選んだ。  清水さんの大壷は、 高さ約45㌢、 胴直径約35㌢。 「作品作りの際には、 いつも古丹波を意識している。 左右均等でない自然なゆがみに、 柔らかさと美しさを感じます」 と言い、 今回の作品も、 ろくろは使用せず、 ひも状にした粘土を積み上げていく手びねりで作陶した。  焼成は、 独自の理論に基づいて自ら築いた穴窯に近い形状の窯を使用。 「初めてと言ってもよいくらい、 イメージに近いものに仕上がった」 という作品は、 表面にたっぷりとかかった灰が見せる窯変の景色と、 炎が描き出した火色 (赤い斑紋) がところどころに表われた美しいものとなった。 講評会でも、 「灰の掛かり方と火色のバランスが良い」 と評価された。  同展には6年前から出品。 毎年入選はするものの、 入賞には届かなかった。  中・高校は三田学園。 甲南大学を卒業後、 1年間、 家業の窯業に従事したのち、 京都市工業試験場で釉薬などを学んだ。 2000年、 益子 (栃木県) の陶芸家に師事し、 5年半、 技術と感性を磨いた。 10年前に帰郷。 母、 久美子さんとともに窯業にいそしんでいる。  5月26日―5月31日、 愛知県美術館 (名古屋市) で、 6月9日―6月14日、 大阪市立美術館 (大阪市天王寺区茶臼山町) で同展の作品展が開かれる。