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切り抜き詳細

発行日時
2015-5-14 8:50
見出し
西光蜜寺(南丹市八木町美里)
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記事詳細
 創建、 聖武天皇 (724―749) の時代。 のち、 真言宗となる。 今の本堂は、 文化元年 (1804) に再建された。 また、 文政2年 (1819) ごろには広く近在や篠山方面からも寄進を受け、 現在の立派な大伽藍になったとのこと。 地元の六斎念仏は府の無形文化財であり、 秋には紅葉寺としても賑わう。 こんな遠方に中井一統の彫り物があると聞いて出かけてみた。  大きな造りの唐門の虹梁には2頭の麒麟が踊り、 その上には軍配をもった行司、 その上の兎の毛通しには鶴が舞っている。 本殿に入って度肝を抜かれた。 差し渡し10㍍以上とみえる本殿の欄間に、 今まで見たこともない巨大な2頭の阿吽の竜が睨み合っている。 欄間にしつらえてあるのに平面的ではない。 立体感、 躍動感あふれる竜である。 ほかの空間には鳳凰が2羽、 これも巨大。 5代目中井丈五郎橘正忠の超大作。 須弥壇には、 6代目中井権次橘正貞得意の唐獅子が、 所狭しと乱舞している。 元高校教諭 岸名経夫