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切り抜き詳細
発行日時
2015-5-13 10:24
見出し
丹波市配水計画に幸世住民「白紙撤回を」
リンクURL
http://tanba.jp/modules/flash/index.php?page=article&storyid=107
記事詳細
丹波市が合併のスケールメリットを生かして水源が乏しい春日地域に水融通をはかるため、氷上町の桟敷水源の水を春日地域へ送る配水計画についての住民説明会が12日、大師の杜体育館で開かれ、地元の幸世地区住民ら約500人が参加した。東芦田新水源の除マンガン処理した水を含む青垣の水を幸世地区に配水し、同地区の水を春日に送るという計画に対し、住民からは白紙撤回を求める声が相次いだ。 説明会は、幸世地区自治振興会(上村行男会長)が市に説明を求めるかたちで開かれた。同地区は、▽現行通りの水源の水が飲みたい▽春日の水を補うためなら青垣から直接、送るべき▽新水源を使うなら飲料水以外で―を3つの柱に反対の意思を表明している。 市側は、辻重五郎市長、細見滋樹公営企業管理者らが出席。現行計画通りに事業を進めることに理解を求めた。市は3月定例会で、東芦田新水源の水に含まれるマンガンを除去する装置の設置費用を含む水道事業会計予算を市議会に提案、賛成多数で可決されている。 これに対し住民からは「先人が残した財産である水を他の地域に送り、自分たちが飲めないのは納得できない」「住民を無視した行政だ」などの声が相次いだ。説明会が終わりにさしかかると、住民が「我々は今後とも、『幸世地域には、桟敷水源の水を』要求して、あらゆる行動を展開する」とする決議文を朗読、会場からは大きな拍手がわいた。 辻市長は取材に対し、「今回は市の考え方を説明させてもらい、地域住民の厳しい声をいただいたと受け止めている。今後のことは振興会と相談しながらだ」と話した。