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切り抜き詳細

発行日時
2015-5-10 8:40
見出し
料理
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4241 料理への外部リンク
記事詳細
 野村利吉。 春日町に生まれ、 旧制柏原中学校を卒業後、 小学校の代用教員を経て今の東京大学農学部に入学。 のちに、 天皇家の食事と供宴をつかさどる、 当時の宮内省大膳寮で、 その監督官である主膳監を務めた。 ▼こんな人物がいたことを 「柏原高校百年史」 で知った。 野村は宮中の台所を預かり、 施設やシステムの近代化を進めたらしい。 共に働いたのが秋山徳蔵。 天皇の料理番として知られ、 今、 放映されているテレビドラマのモデルになっている人物だ。 ▼連休中に秋山の著書2冊を読んだ。 残念ながら野村は登場しなかったが、 一流の料理人ならではの裏話に興味を持った。 あちこちの料理店を訪ねて食べる機会が多いが、 その味に素直に心酔することはないという。 ついつい作り方や食材の産地に思いが及ぶなど、 批判的に料理をみてしまうからだ。 ▼そんな秋山でも、 しんから 「うまい」 と味わえる料理がある。 家庭の総菜だ。 妻や娘のつくる煮しめやおひたしは、 真心がこもっているから文句なしにうまいという。 ▼ 「ものを食うのは、 せんじつめてゆくと、 口や舌でなく、 魂が食うのだ」。 つくる人の真心がこもった料理は、 食べる人の魂に届く。 今日は 「母の日」。 母親の日頃の労に感謝し、 子どもが料理をつくる家もあるかもしれない。 とびきりの味であろう。(Y)