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切り抜き詳細
発行日時
2015-5-10 8:33
見出し
句・随想集めた集大成「峡ぐらし」出版 山南の友井さん
リンクURL
http://tanba.jp/modules/topics/index.php?page=article&storyid=8812
記事詳細
山南町下滝の友井登さん (85) が、 句文集 「峡 (かい) ぐらし」 (印刷・丹波新聞社) を出した。 これまでに詠んだ句や詩、 随想を集めた自身の集大成といえるもので、 読む人が退屈しないようにと分かりやすい作品を選んで収録し、 挿絵も添えた。 「俳句の先生が見れば、 お粗末だと言われそうなものだが、 楽しく読んでもらえれば」 と話している。 元県職員の友井さんは22年間、 農業改良普及センターなどで農業技術指導を担当した。 退職後、 1991年に地元の上久下松風句会に入会。 さらに俳誌 「未央」 の同人となり、 宝塚句会にも入会した。 92年には句文集 「吊り橋」 を出した。 その傍ら、 地域に貢献できることはないかと、 当時の上久下公民館の事業として農業講座を開講。 軌道に乗ると、 週1回の朝市を開き、 受講生それぞれが収穫した野菜を持ち寄り、 販売した。 朝市が今ほどなかった時代。 趣味の俳句と農業を組み合わせ、 秋には秀作に焼き芋をプレゼントするユニークな 「かみくげ焼き芋俳壇」 を実施したり、 自身の果樹園で句会を開いたこともあった。 「峡ぐらし」 には、 これまでの句会で入選句に選ばれた作品のほか、 自身が関わった野菜園芸講座や朝市、 野菜づくり、 田舎ぐらしを題材にした句も集めた。 さらに、 かみくげ焼き芋俳壇の 「焼芋選集」 をそのまま再掲。 「吊橋の思い出」 などの詩3編、 「七不思議」 などの随想3編も収めた。 友井さんは、 「句を始めたのも、 句が好きだった母の影響があったかも。 85歳の区切り。 しっかりしているうちに作品を整理しておきたかった。 作品それぞれに思い出があって捨てられず、 『選りすぐり』 はできなかった」 と話している。