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切り抜き詳細
発行日時
2015-4-9 15:49
見出し
「古いもの」文化生かす
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4207
記事詳細
サクラが満開を迎えた。 篠山城跡では、 今年から北堀で貸ボートが復活。 観光客らが貸ボートに揺られながら、 サクラを愛でる風情ある風景が見られる。 そんな城下町に、 今秋計4軒の町家の宿をオープンさせる計画がある。 さらに、 2年以内に10軒30室の開業を目指している。 手掛けるのは、 篠山市の一般社団法人ノオト。 篠山の暮らしや文化を感じてもらおうと町家を宿に。 国の法律では、 1軒ごとに受付フロントを置かなければならず、 部屋数の少ない町家では大人数を受け入れられない。 そこで、 複数の町家の宿を集約する受付フロントの設置を可能にしようと、 国家戦略特区の 「関西圏区域計画」 として申請され、 このほど認定された。 ノオトは数々の町家の宿をまとめて、 一つのホテルとして捉える 「篠山城下町ホテル構想」 を掲げている。 ホテルで食べる代わりに、 周辺の古民家レストランで食べる。 ホテルのカフェでくつろぐ代わりに、 周辺の古民家カフェで文化を感じながらゆったりとくつろぐ―。 篠山では、 古いものを大切にする文化がある。 篠山城跡内にある篠山小学校を残し、 全国的にも先進的な木造の耐震工事を済ませた。 八上小学校でも同じような木造の耐震工事が終わり、 このほど、 県の景観形成建造物に指定された。 また、 今年の 「丹波篠山ひなまつり」 は市内7会場で、 まちづくり協議会や集落が主体的に関わり、 地域の 「宝」 を展示するなどし、 地域に眠っていた文化を掘り起こした。 ノオトは 「古いものを修復する産業を創出する」 ことを目指しているという。 ずっとあるもの、 今あるものを大切にしたい。(坂井謙介)