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切り抜き詳細

発行日時
2014-8-24 9:51
見出し
本当に大変。でも、みんな大変。
リンクURL
http://yokotaitaru.com/archives/784 本当に大変。でも、みんな大変。への外部リンク
記事詳細

8月22日、気象庁は先月30日から被害をもたらした台風12号と11号と、各地で大きな被害をもたらしている今回の豪雨に「平成26年度8月豪雨」と名付けました。

雨で人は死んでしまうのか。

不気味な雨雲を天気図で見ながら、やりきれない気持ちを覚えています。

 

そんな中、同じ22日に京都福知山市と丹波市に対して交付金が繰り上げされることがニュースとなっていました。

横田さんと知り合わず、ただ地方の出来事としてニュースを見ているだけの頃だったら、こんなことは当たり前だと思ったかもしれません。

でも、こういったことは当たり前のことではきっとなくて、その場に暮らす人々の災害に対する当事者意識と情報の共有の結果なのではないか、東京で私がこう感じたということについて、今回のインタビューに話を基づいて書きたいと思います。

8月16日の夜。
横田さんは出張の帰り、高速バスで丹波へ戻っているところでした。FacebookのタイムLINEを見ると何だかえらいことになってる、冠水が心配やなぁ。
そんな思いで帰ってきていたそうです。まさか、こんなに酷い状況になっているとはまだわかりませんでした。
17日。土砂崩れが起きているということを聞いて実際に観に行きます。そこで、シャレにならない、ということに気づきました。
初動を早くしないと何も動かないことは明らかでした。後に必要となるボランティアを立ち上げるまでの時間をなるべく早めるためにも、まず情報を集め、17日の夜には19日までにボランティア団体が立ち上げられ、動ける目処を立てました。(※ボラティア団体を立ち上げるためには福祉協議会という機関を通し申請をしなくてはなりません。)
これが最初の動きでした。

現在、集まったボランティアの方々は情報を共有しながら作業に取り組まれています。
横田さんが自身のFacebookからその情報共有や意識の発信を進めています。
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=761826130525993&id=100000958397229

そして、この先は、そのボランティア発足の動きと同時に進められていた、個人では行うことのできない行政の役割について書きます。
まず、個人ではできないこと、やってはいけないこととは何かというと、
1.公共物をなおす
2.人の手で直せないもの
(大きすぎたり、ショベルカーなどを所有している業者さんに来てもらわなきゃならないようなもの)

この二つに関しては、行政が動かなくてはいけません。
お金もかかるし、作業に伴う責任や、保証についての確認は行政にしかできないことです。これを迅速に進めるためにまずやらなくてはいけないことが「予算をとりにいく」という作業です。
保険、物資、改修、取り壊しの予算、河川の修復、山林、橋、道路の修理・・これらにそれぞれいくらかかるのか、これが上がらなければ何も動き始めません。
丹波市においては、この初動が比較的早かったことは間違いなく、また現地の人やボランティアの人の必死の状況提供もあり、それらが現在の大規模な作業や交付金の繰り上げといった状況に現れているのではないかとニュースを見ながら感じました。
そうは言っても、現地では体力的にも心情的にも大きなストレスがたまっていて、つい自分の地域が一番大変だと思ってしまう状況もあるようです。ぶつけようのない思いがたまりにたまっていて、
おまけに人の善意につけこんだ寄付金詐欺や火事場泥棒のような本当に信用のできない人間も実際にいるから余計に不安や怒りがたまります。
災害が起きたとき、自分の生活が一人じゃどうすることもできない状況に一変してしまったとき、私だったらどうなるのか、横田さんの話を聞きながら不安になりました。
こういうときは、みんな大変です。

情報を共有し、家の泥をかき出す、そういう目の前の作業にそれぞれが集中し、他の対応が遅れているときは「よっぽど大変なんだな」お互いがそう思い合える中で気持ちよく作業していくことができればこの復旧をなるべく少ないストレスで乗り越えることができるし、自分も含めてなるべくそうありたい、それが横田さんの思いのようでした。

筆:インターン 水谷冬妃