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切り抜き詳細

発行日時
2013-2-4 8:41
見出し
個性ひしめく京都のまちある気。
リンクURL
http://yokotaitaru.com/archives/244 個性ひしめく京都のまちある気。への外部リンク
記事詳細

今日は用があって朝から京都へ。

 

集合時間の12時30分を迎えるまでに小1時間あるので、

ちょっと大丸京都店の周辺路地をテクテクと歩いてみようと思い

何の気なしに歩き始めたら、歩くだけで発見がいっぱいありました。

 

 

ぼくは立命館大学出身ですから、京都市内は大枠の地名であれば

大体分かりますし、路地も一度や二度は歩いているはずです。

ただ、今日のような気持ちで歩くことはなかったのでしょう。

 

歩き始めてすぐに「店の間口1メートルくらいのスッポン屋」が

見つかり、すぐ思わず足が止まりました。ス、スッポン屋!?

 

どうもスッポンをそのまま売っている専門店らしく、無農薬の

スッポンというカンバンもかかっていましたが、農作物でもない

スッポンをどのように無農薬に仕上げたのかを、とりあえず一度

問うてみたいと思ったものの、勇気を出し切れませんでした。

 

ただし、間口1メートルで奥行き2メートルくらいの小さい場所で

めちゃくちゃインパクトのある個性を放つ仕事が出来ていることは

紛れもない事実であり、ここから学ぶことはとても大きい。

 

さらに歩くと、同じように間口小さく地下に降りていくお店や、

一見何のお店か全く不明で、ちぃ〜〜〜〜〜〜〜さい文字で

 

「リストランテ」

 

と書いてある。ん、ああ、レストランか。わかりにくい。。。

だけど、これはこれで気になるもの。他が頑張りまくっていて、

 

「みてよ!ホラ!!!!私の店のことみてよ!!!!!」

 

なんていうアッピール!!に燃えているのに大して、

 

「リストランテ」

 

というのは、これはこれで、「ひかえめ戦略」として正しい。

 

なんなの?そこまで言わなくても沢山お客さんが来ちゃうの?

美味しいの、ねえ美味しいの?気になる〜!!!

と、そんな風に思えてしまったら、完全に店長の思うツボ。

 

また、丹波からほどなく近い(いや近くもない)京丹後から

大丸の裏玄関に、農産物のマルシェを出店している方がいたり

一方で京野菜のおばんざいを出すお店を構えている人もいたり。

 

丹波と同じように農産物しか勝負アイテムがない境遇の方が、

京都という舞台で挑戦をしている、個性がここにある、と感じ、

地域で粛々とやる大切さも知ってはいて、一方で何らかの方法を

講じて、この舞台に上がる必要もあるよな〜と感じたのでした。

 

今の京都の町は、小さな小さな路地にまで観光客が入り込んで

来るくらいに沢山の人が来ていて、小さい路地にある慎ましい

古いビリヤード場にも集客がありそうだと思うくらいでした。

 

ここに如何にして、あまりコストをかけずに地域の特産品を

ひっそりと、そして個性的に陳列し、勝負の舞台に上げられるか。

そんなことを思いながらの1時間あまりの散歩は、京都のまちを

歩くたのしみに、新しい視点をもたらしてくれた気がします。

 

まちは、個性に溢れているんだということ。

そして、個性がぶつかり合う輝きに、人は引き寄せられる。

真剣勝負の斬り合いは、まちにゆっくり、静かに、そこにある。

 

溢れていて、ぶつかりあって、俺を見てよ、私ここにいるよ、と

みんなが輝こうと命を賭けていること、工夫をこらしていること、

それを感じるためのまちあるきで、個性が輝く路地裏を見る。

 

命を賭けて、個性を発揮することに人が引き寄せられる京都の街。

 

地域に生きていく僕らは、同じ道を選んで戦いを挑むことも、

また違う道を選んで補完関係の中で、生きていくことも出来ます。

 

そして大きな括りで、日本という枠の中で、堂々と個性を発揮する

という視点に立てば、地域は特徴ある個性を輝かせていくことも

必ず出来るし、それが地域で生きる誇りを生みだしていくはずです。

 

歯を食いしばり、個性を発揮していくんだという、決意。

そこまで考えて生まれたまちではないでしょうが、人間が生きる

というのはそういうことなのかなと。個性が輝くまちあるきから。