木工基礎講座20期生　３日目

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切り抜き詳細

発行日時: 2021-2-23 10:40

見出し: 木工基礎講座20期生　３日目

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記事詳細: <big>
こんにちは指導員の小泉です。 
 
木工基礎講座1９期、３日目の様子をお伝えします。 
３日目は、脚の上端先端の小根加工です。 
ホゾの捻れを防ぐ役割をする部位の穴加工をしました。 
先週までとは違った力加減で鑿、金槌を扱います。 
地味な作業ですが此処も大事な役目があります。 
 
<a href="http://nenrin.org/DSCN9686.JPG"><img alt="DSCN9686.JPG" src="http://nenrin.org/assets_c/2021/02/DSCN9686-thumb-300x225-26048.jpg" width="300" height="225" class="mt-image-none" style="" /></a> 
 
<a href="http://nenrin.org/DSCN9679.JPG"><img alt="DSCN9679.JPG" src="http://nenrin.org/assets_c/2021/02/DSCN9679-thumb-300x225-26050.jpg" width="300" height="225" class="mt-image-none" style="" /></a> 
 
 
新たな部材（幕板、貫）を各自受け取ってから、部材の配置、 
木目の方向などを見ながら、勝手墨付けです。 
 
<a href="http://nenrin.org/DSCN8370.JPG"><img alt="DSCN8370.JPG" src="http://nenrin.org/assets_c/2020/07/DSCN8370-thumb-300x399-24906.jpg" width="300" height="399" class="mt-image-left" style="float: left; margin: 0 20px 20px 0;" /></a> 
 
墨付け作業は地道で集中力がいりますが、 
物を完成させるための大切な工程ですから一つ一つ 
確認しながら線を引いていきます。 
胴付き面をまず毛引きを使って線を引きます。 
<a href="http://nenrin.org/DSCN8369.JPG"><img alt="DSCN8369.JPG" src="http://nenrin.org/assets_c/2018/04/DSCN8369-thumb-300x225-20195.jpg" width="300" height="225" class="mt-image-left" style="float: left; margin: 0 20px 20px 0;" /></a> 
次に毛引きをセットし直して、ホゾの厚み方向や小根を引いていきます。 
<a href="http://nenrin.org/DSCN8372.JPG"><img alt="DSCN8372.JPG" src="http://nenrin.org/assets_c/2020/07/DSCN8372-thumb-300x225-24910.jpg" width="300" height="225" class="mt-image-left" style="float: left; margin: 0 20px 20px 0;" /></a> 
 
いよいよ鋸挽き作業です。 
木工基礎講座で使うのは、両歯鋸です。 
皆さんは、ぱっと両歯鋸を見たら、「目の粗い歯と、細かい歯があるな」 
というイメージをもたれると思います。 
もちろん、これらには形に応じた働きがあります。 
<a href="http://nenrin.org/DSC_1462.JPG"><img alt="DSC_1462.JPG" src="http://nenrin.org/assets_c/2020/07/DSC_1462-thumb-300x200-24925.jpg" width="300" height="200" class="mt-image-left" style="float: left; margin: 0 20px 20px 0;" /></a> 

縦挽きの歯は、歯の先端が平たくなっていて、木目に沿って 
はつるような作用をして切っていきます。 
<a href="http://nenrin.org/DSCN8390.JPG"><img alt="DSCN8390.JPG" src="http://nenrin.org/assets_c/2020/07/DSCN8390-thumb-300x225-24917.jpg" width="300" height="225" class="mt-image-left" style="float: left; margin: 0 20px 20px 0;" /></a> 
一方、横挽きの歯は、先端が鋭利に切り立っています。 
これは例えると、切り出し小刀を対にして並べたような形で、 
木目に対して、直交する繊維を断ち切る作用をします。 
<a href="http://nenrin.org/DSCN8389.JPG"><img alt="DSCN8389.JPG" src="http://nenrin.org/assets_c/2020/07/DSCN8389-thumb-300x225-24919.jpg" width="300" height="225" class="mt-image-left" style="float: left; margin: 0 20px 20px 0;" /></a> 
さらに鋸を端から見ると、歯が左右に振ってあり、「アサリ」と呼ばれています。 
これは、鋸身より幅を持つことで、摩擦を減らし、 
鋸屑を出しやすくする働きがあります。 
<a href="http://nenrin.org/DSC_1472.jpg"><img alt="DSC_1472.jpg" src="http://nenrin.org/assets_c/2020/07/DSC_1472-thumb-300x308-24927.jpg" width="300" height="308" class="mt-image-left" style="float: left; margin: 0 20px 20px 0;" /></a> 

3日目の実習では、縦挽きを実践していきます。 
鋸挽きの構え方の一つに、材と向かい合わせで挽く「拝み挽き」と、 
<a href="http://nenrin.org/DSCN8380.JPG"><img alt="DSCN8380.JPG" src="http://nenrin.org/assets_c/2018/04/DSCN8380-thumb-300x225-20212.jpg" width="300" height="225" class="mt-image-left" style="float: left; margin: 0 20px 20px 0;" /></a> 
バイスクランプに挟んで、固定して切る方法があります。 
<a href="http://nenrin.org/DSCN8379.JPG"><img alt="DSCN8379.JPG" src="http://nenrin.org/assets_c/2020/07/DSCN8379-thumb-300x225-24921.jpg" width="300" height="225" class="mt-image-left" style="float: left; margin: 0 20px 20px 0;" /></a> 
鋸を挽き慣れていない場合は、必ず「墨線を残して切る」事を 
心がけます。 
 
鋸を扱いなれていないと、はじめはどうしても腕に力が入ってしまい 
「ゴリゴリ」と挽いてしまいがちです。 
しかし、よく切れる鋸は、材の上に歯をのせて、軽く挽くだけで 
「シャカシャカ」と気持ちの良い音を立てて切れるものなのです。 
その事を意識しつつ、余計な力を使わずに挽く事を実践していきました。 
 
<a href="http://nenrin.org/DSCN8383.JPG"><img alt="DSCN8383.JPG" src="http://nenrin.org/assets_c/2020/07/DSCN8383-thumb-300x225-24923.jpg" width="300" height="225" class="mt-image-left" style="float: left; margin: 0 20px 20px 0;" /></a> 
と言うところで今回はこれまで。 
次回は縦挽きの続きと、胴付き面を切る横挽きを実習していきます。 
 
担当　小泉