子育て世帯を支える、丹波市ならではの支援をまとめました。
丹波市に住み、何気なく子育てをしていると、ふと疑問に思うことや、「もっとこうしてほしい」と思うことが出てくるかもしれません。でもその前に、子育て世帯の私たちが「受け取っている」ものについて知り、理解してみませんか。
何をいただいているのか、どんな支援を受けている・受けられるのかを知っておくと、自分の疑問が解決したり、要望する内容がクリアになったりすることも。
ここでは丹波市で受けられる子育て支援について簡単にまとめてみました。
赤ちゃんを妊娠するのは喜ばしいことですが、不安を感じることも多々ありますね。そんな不安を軽減するような支援がされています。
先ず妊娠が分かり心拍が確認された段階で、病院等から妊娠証明書をいただけるのが一般的。妊娠証明書をいただいたら、市役所の健康課に提出しましょう。母子手帳とともに、個々人に応じた情報をいただくことができます。
また、妊婦健診は計90,000円までの助成が受けられます。
妊婦健康診査費助成事業
また、全国健康保険協会の支援として、出産の際には出産育児一時金が支給されます。
出産育児一時金
さらに3人目以降は、丹波市から一時金がさらに20万円支給されます。(ツープラス1出産祝金)
ツープラス1出産祝金
身体の発育が未熟なまま生まれ、入院養育を必要とする未熟児に対して、指定養育医療機関において養育に必要な医療の給付が受けられます。
未熟児養育医療給付
特定不妊治療(体外受精及び顕微授精)に対する助成制度があります。
特定不妊治療
小さい子どもはちょっとしたことで体調を崩しがち。また集団生活が始まると、感染症の危険にもさらされます。医療のお世話になることも多いかと思いますが、丹波市では平成25年度から、0歳から中学校3年生までのお子さんの医療費が、外来・入院とも無料になりました。「乳幼児等医療費助成制度・こども医療費助成制度」によるもので、市から保険適用医療にかかる費用の患者負担分を全額助成してもらえます。この制度により、早く受診して子どもの笑顔が戻ると安心ですね。
受給するには丹波市に住所があることなど、対象となる条件があります。条件や申請方法は以下のホームページでご確認ください。
乳幼児等医療費助成制度・こども医療費助成制度
また、母子・父子家庭につきましてはお子さんの医療費が、18歳まで軽減されます。以下のホームページでご確認ください。
母子家庭等医療費助成制度
結婚して、子育てをしていても働きたいという想いがある場合、保育園やこども園にお子さんを預けるという選択肢もあります。子どもの預かりには料金が発生しますが、支援体制もあります。
まず、お子さんが三人以上いらっしゃるお宅では、ひょうご多子世帯保育料軽減制度の対象になる場合があります。
ひょうご多子世帯保育料軽減事業
これは県の制度ですが、丹波市の場合は丹波市教育委員会 子育て支援課(0795-70-0813)までお問い合わせください。
また、丹波市独自の制度ということでは、保育料が国の基準より約30%以上軽減されています。(階層によっては、保育料は市民税額が基準になっているのでこの限りでない場合もあります)
さらに、お子さんの養育環境に応じて保育時間も異なりますが、保育時間と、ご兄弟の人数や年齢に応じて保育料がさらに半額、または無料になる場合があります。
詳しくはこちらのホームページでご確認ください。
利用者負担額
また、遠隔地からの通園通学児に対する通学経費負担の制度もあります。
園以外にも、民間の託児施設やファミリーサポート、子育て短期ショートステイもあります。ニーズに応じて様々な形態が選べるのが魅力です。
インフルエンザ予防接種をされた場合、接種費用の一部助成もあります。
インフルエンザ予防接種
資金面での支援を大まかにご紹介させていただきましたが、ここではソフト面の支援について触れたいと思います。
妊娠中の不安や夫婦、育児の悩み、子どもの発達の悩みやお母さんの心の問題など…市役所の健康課に問い合わせしていただくと、相談に乗ってもらうことができます。なかなか出掛けにくい時期に嬉しい、訪問相談もあります。
赤ちゃんが生まれたら保健師さんによる訪問相談が必ず一回あります(新生児訪問)が、それ以外にも疑問や不安を感じたら何度でも相談に乗っていただけます。
また、市が継続して訪問する必要があると判断したご家庭には、保健師・助産師が相談支援を行ったり、家事援助員が家事援助を行う養育支援訪問事業があります。
また、ある程度赤ちゃんが大きくなったら、一緒に出掛けられるような場所や、ママ友達の存在がありがたくなります。丹波市では各地域に子育て学習センターがあり、イベントのご案内やママさんサークルの支援、自由遊びのスペース提供などを行っています。ここでママ友達と出会えたという声が多数聞かれています。
火曜日~土曜日(休館日:日曜日・月曜日・祝日)
来館は無料です。
子育ての情報交換ができる、ともに遊んで学べる場所が市内各地で提供されています。児童館や、こども園・保育園が開設場所として設定されています。いつもと違う環境で思いっきりお子さんを遊ばせたり、また通わせることを考えている園があれば、見学を兼ねて行ってみるのもお勧めです。
開催時間や日程は、「まちの子育て広場通信」(子育て学習センターなどで配布)をご確認ください。
児童館
いろいろな年齢の子どもたちが、遊びや創作活動などを通して、仲間の輪を広げています。また、児童相談、子育てに関する相談などを行っています。0~18歳が対象の施設で、月曜~土曜の8時半~17時まで自由に来館可、小学生以上であればお子さんだけの来館も可能です。
家庭児童相談室
0~18歳までの子どもと家庭のさまざまな悩みや心配ごとの相談をすることができます。兵庫県の子育て関係機関や福祉、保健、警察など多くの専門機関をつながることができます。
支援を知り、利用すること
いかがでしょうか。その他高校生のための奨学金の制度や、障害のあるお子さんやその養育者のための支援もあります。支援を正しく知り、理解し、利用することでより前向きに子育てと向き合えるようになります。これらの支援の詳しい情報については、パンフレットにまとめて健康課や子育て学習センターなどで配布される予定ですので、そちらもぜひご覧になってください。
記事:丹波市ママライターS