先日の記事(詳細はこちら)でご紹介させていただいた、「丹波市の家計簿を覗いてみよう!和気あいあい意見交流会」。その現場では、参加されているお母さん方からたくさんの質問が出され、市の方、教育委員会の方がそれに対して丁寧にお答えくださいました。
ここではそのQ&Aをまとめています。あなたの聞きたかった質問の答えも書かれているかも?チェックしてみてください。
Q.立てられている予算について、コストパフォーマンスのチェック、有効活用されているかどうかのチェックはされていますか?
A.非常に大切なことです。それをするために市では行政評価を行っています。各事業について、内容と成果を確認し、課題や改善点についても毎年必ずチェックしています。職員自らのチェックだけでなく、職員以外の人による外部評価も受けています。
Q.今後収入を増やすためにされていることはありますか?
A.例の一つが「ふるさと納税」です。他府県、他市町村の方々から寄附金をいただき、その返礼品として特産品などをお送りさせていただいています。今年度は丹波市でも非常に高額な寄附金をいただきました。この取り組みは今後も続けていく見通しです。
また、検討していることもございます。
例えば使われていない土地や建物を企業等に売却、貸し付けする等公有財産を有効活用すること。
また、市の施設、道路や橋などに企業等の名前を付けることで収入を得る「ネーミングライツ」という方法、さらに市のホームページのバナー広告、公用車、広報、庁舎の壁等に広告を掲載する方法での広告収入などは、ほかの市町村で行っているところもありますので、検討していきたいと思っています。
Q.限られたお金を使う中で、丹波市が充実させたい分野はどこになりますか?
A.ポイントという形でお答えさせていただきますと、まずは昨年度の豪雨災害の復興、そして、地方創生の計画に沿った事業です。
3月の議会前に、目玉事業について発表いたします。
Q.人口減により収入減が起こるという話があったが、人口を増やすための取り組みはされていますか?
A.取り組みは、各部署で行っています。まずはUIJターンのように、このまちに住みたい、戻りたいという人の気持ちに応えることが大切です。そのために、企業誘致、また丹波市での起業支援などに力を入れています。また市外から人を呼ぶだけでなく、丹波に育った子どもたちが「残りたい」「帰ってきたい」と思ってもらうための施策も必要だと思っています。これは地域や家庭、教育の中でも考えていきたいことです。
Q.丹波市の財政をよくするために、私たち市民にできることはありますか?
A.市の事業に、できる範囲でご協力いただけるとありがたいです。今は市民の皆さんと行政とが一緒になって事業に取り組んでいく時代になっています。いろんなサービスの全てを市が行うことは難しいので、市民の皆さんの提案を受けて市民の皆さんに事業を行っていただいたり、市民の皆さんとの協働により行っていることもあります。このような取組みにより財政面で助かる部分があると思います。
Q.子どもはたくさん産んだ方が市は助かりますか?それとも、働き盛りが多い方が良いですか?
A.お子さんをたくさん産んでいただけるのは嬉しいです。市の人口減少を止めることはできない状態ですが、その減少が緩やかになっていくということになります。また、働き盛りの方がたくさんいらっしゃるということも税収という面ではありがたいことです。
女性のライフスタイルで言えば、お子さんをたくさん産んでいただいて、なおかつ好きな仕事をして働ける、そのような環境を提供することの大切さを感じています。
Q.幼稚園と保育園が統合され認定こども園になりましたが、認定こども園に対する要望はどちらにお伝えすればいいですか?
A.教育委員会までよろしくお願いします。今後、認定こども園になっていく流れの中で母体は保育園という形になっていますが、教育委員会としては今後、「指導主事」という職員を派遣する等して「幼児教育」が充実するよう支援していきます。
Q.昨年度から保育料が市民税で決まることになりましたが、今年4月からの保育料は昨年度9月の時点で決まると考えていいでしょうか?毎年9月頃に見直しで保育料が変更になりますか?
A.この解釈の通りです。新しい保育制度になって、保育料の切り替えが9月になりました。ですので、今(H28年2月時点)決定されている保育料は、年齢が変われば別になりますが、H28年度の9月まではそのままで行きます。H28年9月以降は平成28年度市民税の額で決定されます。
Q.夫の扶養内で働いていた場合、妻の収入も保育料算定に関わってくるのでしょうか。
A.扶養内であれば、ご主人の所得のみでの算定になります。
Q.柏原、(氷上)東、南だけがなかなか認定こども園になりません。保育園のままであっても、子どもが3歳になったら、母親が働いていなくても通えるようにしてほしい。
A.できるだけ早く整備ができるように協議は進めております。現在の幼稚園・保育園では現実的に3歳からの幼児教育ができませんので、認定こども園に移行しないとご要望の形がとれません。認定こども園への移行を急いでいます。
Q.5歳の子をこども園に通わせています。4月からもう一人通わせますが、保育料が高くなりますか?
A.丹波市の保育料は、国の定める基準から3割以上負担が軽減されています。2人になると保育料はある程度高くなりますが、多子軽減に該当する場合もあります。ご理解いただければと思います。
Q.1号認定で通わせると、春、夏、冬休みが長期休みのため、条件に合う仕事が見つかりません。
A.1号認定でも一時預かりがある程度利用できますので、上手に組み合わせて頂けたらと思います。恒常的に使われる場合は2号認定ということになります。
Q.認定こども園に変わっていくことは、財政的にどのようなメリットがあるのですか?
A.過去に行ったシュミレーションの結果、3億円ほどのメリットがあるという試算がされています。今後、看護師や特別支援の加配保育士等の配置のニーズもありますが、財政的に余裕が出るので対応していくことも可能です。
Q.丹波市ならではの子育て施策を教えてください。
A.認定こども園にすることで、これまでできなかった3歳児からの幼児教育に対応できるようになりました。また今後は、急な病気になってしまったお子さんのために看護師の配置、病児病後児保育を実施していきたいと思っています。
更に、在宅で子育てしている方の支援も行っています。子育て学習センターは子どもだけでなく親育ちの場として保護者も楽しめるよう工夫されています。
Q.昨年4月から一時保育が2000円から3000円に上がったのはなぜですか?
A. 市島地域が26年度にこども園に移行する際に、従来一律2,000円に設定していたものを、0~2歳児3,000円、3歳児以上2,000円に変更されています。金額設定の理由としては「3歳未満児は経費がかかる」というものでした。決して儲けではなく、最低限の必要経費は利用料として設定すべきとの考えからということです。ご理解ください。
Q.人口を増やすためには子育てしやすい環境が必要だと思いますが、近隣市町村より保育料が高くて苦しいです。
A.確かに、保育料が無料というところもあるのは事実ですが、丹波市も国の基準より3割以上負担を軽減しています。ご理解いただければと思います。
Q.育休退園について先日新聞で話題になっていましたが、詳しく教えてください。
A.育休退園は丹波市ではございません。ただ、育児休暇は基本的には保育が必要になる事案ではないという考え方がされています。育児休暇中でも基本的に出産後1年間は入所することができますが、状況に応じては特例があり、延長される場合もあります。
Q.幼児教育の質を高めるため、保育士さんの給与アップのための予算を丹波市でとることはできますか。
A.現在、保育士さんは大変不足しており、市でも募集しております。国の方の施策で保育単価はUPしておりますし、丹波市も随伴し補助金を出してはいますが、すべての保育士さんの基本ベースをUPさせることがなかなか難しい現状です。