地方にトレンドが向いてきて、IターンやUターンも確実に増えてきている気がします。いや実際そうだろうね。
そこで感じるのが、なんせ「世代間ギャップ」がすごいなということ。
地域課題に向き合うほどに、人間の根本的な課題に、どんどんハマっていく気がするけど、ここに着手していかない限りは、なかなか町を力強くひとつにしていくことが出来ないのかもしれないなー思う。
若い世代が時代のトレンドをつくるのは当たり前で、だってその世代の常識がトレンドなんだから。その人たちは、技術的にも無理なくそのトレンドに安心して乗っかることが出来るというか、メーカーやら提供者側が必死こいてその辺に乗せているんだけど。
で、そのトレンドに上の世代はすでについていけない、ということはよくある。パソコンを使えない上世代が大量にいらっしゃるように、苦手なもんは苦手だし、わざわざそんなもんを使わなくても生きていけるのに、なに俺を置いてけぼりにしようとしてんねん、ふざけんなよって話なのでしょう。きっと。
そういうわけで、各世代は自分の常識の範囲内で生活しているもんだから、他世代がやることを「若いモンは・・・」「おっさんらは・・・」とお互いの世代に対して、軽く批判めいて言葉にするわけです。
僕らは正しくて、あいつら間違ってんだと言わんばかり。
で、これ一事が万事ではないか。僕も大いに反省のなかで感じる、あるあるです。
自分達が正しくて、相手は間違っていて、こちらの作法に合わせられないやつはアホなんだと。作法に合わせられないのがアホだとすると、各世代が実は自分達もアホだということを指すということには気づかないのですが。なんでこっちが相手に合わせてやんなきゃいけないんだよ、アホらしいと。
これから向き合わなきゃいけないのは、こうしたギャップにおいて、いかに相手の立場に立つことが出来るかではないかと。難しいの承知で。
なんかあいつが悪いとかではなく、どうしてこちら側が伝え方を工夫すれば伝わるのか、と考えていくことがしたいし、互いの世代に対して感謝の気持ちで接するようなことが出来ないだろうか。
上世代に対するスタンスは「時代をつないでくださっていることに感謝」なのであって、
下世代に対しては「新しい刺激と、世界の楽しみ方の可能性を広げてくれてありがとう」といった考え方は出来るんじゃないかと。
実際に、丹波の父である「あずき工房やなぎた」の柳田さんはいつも、
「わしらのところに、いつも新しい刺激を持ってきてくれて本当にありがとう」って言う。
このことに本当に学びたいし、素敵だなあと心の底から思う。
こういう大人になりたいし、いますぐ素敵で謙虚な青年になりたい。
世代間が責め合って対立するのではなく、相互に尊敬し合い、尊重し合う中で、お互いがさらに嬉しくなる一手を見つけ出したい。
それは本当に「世代間ギャップ」が産み出す不毛なストレスをなくし、お互いの感謝の念を交換する機会を増やし、幸せに感じる機会を増やせるきっかけになると思うわけです。なんかこれは、次に向き合うべき問題なんだなと痛烈に感じてます。
相手が悪いのではなく、相手に伝わる言語を持たないこちらに非があると思いながら、日々に学べるといいなと思います。